2007オープン大学院in大阪

国際情報専攻 4期生・修了 長井 壽満

 11月3−4日にかけて、大阪で日本大学大学院総合社会情報研究科(以後GSSCと略す)の学園祭が開催された。 GSSCは通信制・ITを駆使し、キャンパスに行かなくても勉強できる大学院である。今年は学園祭に日本各地から大阪に50人程度集まり、充実した研究発表が行われた。さらに、インターネットを使ったサイバーゼミも行われた。サイバーゼミの参加者は日本各地からネットを通じて、あたかも大阪の会場に居るような環境でゼミ活動を行った。10名のメンバーが日本各地からサイバーゼミに参加した。GSSCでは各ゼミが毎週の週末(学生が社会人のため週末しか時間がとれない)にサイバーゼミを開き、学生は自宅からゼミに参加している。

 今回のサイバーゼミでは新しい実験をした。サイバーゼミの進行過程をストリーミング配信したのである。ストリーミング配信というと難しそうに聞こえるが、簡単に言うと、サイバーゼミの状況を世界中にネット実況中継したのである。世界中から、テレビを見るようにサイバーゼミを見ることができたのである。今回は試験的に行った。将来、学園祭を世界中に同時中継できるようになる事が確認できた。将来、修了生・現役・先生の間で国際会議を開く、その状況が世界中に放映されるのも夢ではない。知を世界中に発信する。面白そうだ。気持ちだけは大きく持とう!

 キャンパスに来なくても、IT環境を利用して勉強できる時代になった。アメリカではDISTANCE EDUCATIONといわれ、ITを駆使した遠隔教育は大学の普遍的な教育手段として制度的に確立している。日本ではまだ掛け声は大きいが、十分IT技術を活用し双方向、リアル・タイムのDISTANCE EDUCATIONを行っている高等教育機関は少ない。多分日本の国土の狭さが普及を遅らせているのではないだろうか。日本では、この分野においてGSSCがトップを走っている。

 何処に居ても、ネット環境があれば勉強できる。しかし、人間とは不思議なもので、時々顔を見て議論したり、飲み会を開いたり、体を通してコミュニケーションしたくなる。GSSCは社会人が中心なので、なかなか皆が一同に会する機会が採れない。昼間学生はたむろする時間、麻雀する時間、時間が溢れている。うらやましい。

 社会人は皆忙しい。こんな仲間に会えるのがGSSC学園祭である。今年は第9回目、来年は10年目になる。今まで、仙台、名古屋など各地で開催している。それぞれの地域の仲間が一緒になって学園祭を運営している。実を言うと、こうして学園祭の事を書いている私自身が今回始めての参加である。

 GSSCの卒業生が1000人を超すのも目前である。もうすぐ1000人目の修了生が出る。ミクシイー(SNS)の切り番ではないが、1000人目の修了生に学園祭で記念品贈呈式の行事、面白いかもしれない。GSSCの修了生・学生は皆違う世界に住んでおり、職業もまちまちである。そして世界中に居る。そんな人々を結びつけているのがGSSCである。面白く・楽しく、Somethingがないと続かない。
以上

 
     

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