近藤大博ゼミ秋季研修旅行記 −鳥取県に“よう来んさった”−
国際情報専攻 7期生・修了 勢川 洋之
鳥取県に“よう来んさった”
鳥取県東部の方言で「鳥取県によくおいでいただきました。」という意味である。
今春、近藤大博ゼミの秋季研修旅行が鳥取県に決まり、勢川が幹事をお引き受けすることになった。さっそく近藤ゼミの皆様にメールし、何人おいでいただけるのかな、と楽しみにしていた。
秋になり、近藤大博教授を始め、以下の10名(敬称略)の参加が確定した。
近藤大博教授、長谷川昌昭、江口展之(4期修了生)、前田保、増子保志(6期修了生)、小沢健司、勢川洋之(7期修了生)、安田與子(8期)、加藤喜代恵、張楠(9期)
鳥取県内にいらっしゃるのが初めての方も多く、海外旅行より高い経費をかけておいでいただく皆様にとって思い出の残る旅、研修にしなければ・・・。
前田さんは愛知から、その他の皆様は関東から空路、陸路で鳥取市入り。
【10月6日(土)】
10名の参加者。勢川の愛車イプサム号で陸路組の皆様をJR鳥取駅でピックアップし、本隊(近藤教授がいらっしゃいますので・・・)の空路組と合流。
鳥取空港国内線到着ロビーで歓迎のご挨拶と日程の説明。
いつも所沢の大学院やゼミ行事などで皆様とお会いしているが、よく遠路、鳥取県までおいでいただいた、というのが率直な気持ちであった。近藤ゼミの10名がホントに鳥取に参集。不思議な感覚であった。
今回の企画では、1泊2日の日程で鳥取県の東から西までしっかり楽しんでいただく“鳥取三昧の旅”である。当日までは、皆さんへのご案内は鳥取県内での訪問地しかお知らせしていなかった。ここでナイショにしていた袋綴企画の発表。
「三朝温泉に一泊。これは県内。翌日、岡山県の蒜山から島根県松江市。中海の大根島を経由して美保関神社。」
今回のこだわりは、くどいようだが“鳥取県”の堪能である。しかし、せっかく遠路おいでいただくのに1県の旅では寂しい限り。10年後には道州制の実現も予想される。鳥取県という狭い考えではいけない。鳥取県をメインとしながらも岡山も島根も楽しんでいただこう。
イプサム号は定員7名。当然、レンタカー1台を借り、研修旅行はスタートした。
鳥取砂丘。
鳥取県の定番中の定番。砂丘といっても落書きをしてはいけません。
文化財保護法と自然公園法によって、しっかりお灸をすえられます。詳しくは法律を見てください。お灸だけではすみません。
子どものころから家族と何度も訪れている鳥取砂丘。砂丘に近藤ゼミ生が立っている。不思議な感覚であった。嬉しさがこみ上げて来た。
初日の行程は次の通り。
鳥取砂丘⇒玄忠寺(荒木又右衛門墓所)⇒景福寺(後藤又兵衛墓所)⇒仁風閣⇒吉川経家公像⇒鳥取県庁⇒知事公邸前⇒賀露マリンピア⇒とっとり賀露かにっこ館⇒白兎海岸⇒燕趙園(中国庭園)⇒倉吉市白壁土蔵群⇒三徳山三佛寺投入堂⇒ブランナールみささ宿泊
鳥取県は60万県民。47都道府県最少というより、他県の政令指定都市の人口より少ない。皆さんの印象はどうなのかな。
県内の人口の三分の一が集中する鳥取市から、宿泊地である三朝町へ。
三徳山三佛寺投入堂は、世界遺産暫定リスト入りしている。皆様に見ていただこう。
それぞれが投入堂の撮影。投入堂を見上げる地点に東屋があり、無料の望遠鏡が設置してある。
加藤さんが望遠鏡越しにデジカメで撮影。皆が真似をして撮った。幻想的なショット。
加藤さん、柔軟な発想を今後の修士論文に生かしてください!(年下の先輩より)
夜は大宴会。地酒を味わいながら、研究報告、近況報告。
二次会、三次会、露天風呂と楽しんだ。
三朝温泉は、三回お風呂に入るものと聞いている。ほとんどの参加者は三回、入浴した。
【10月7日(日)】
皆さん昨日は、しっかり飲まれましたか?
ブランナールみささを出発。
行程は次の通り。
ブランナールみささ⇒蒜山⇒鏡ヶ成国民休暇村(ショッピング)⇒鍵掛峠⇒桝水原(車窓)⇒大山まきばみるくの里⇒大山寺(車窓)⇒山陰道経由⇒松江市内(サティ)⇒大根島経由(中海)⇒昼食(寿司)⇒JR境港駅(愛称:鬼太郎駅)で前田さん、加藤さん下車⇒美保関神社(神事:包丁式など)⇒境港中卸市場(第24回境港大漁まつり)⇒水木しげるロード⇒妖怪神社⇒水木しげる記念館⇒米子空港
前述の通り、岡山と島根も途中経由した。
蒜山−大山の途中では、後続のレンタカーとはぐれてしまった。ケータイも途切れ途切れ。ケータイがつながった後もレンタカー組の居場所を示すランドマークがない。あせった。山の中とはこういうものか・・・。勉強になった。その後は、ルームミラーで後続車両を確認しながら走行。
鳥取県は「鳥取砂丘」「大山」「三朝温泉」「皆生温泉」「松葉がに」「二十世紀梨」などが有名である。
しかし、現在では、水木しげる先生の出身地である境港市「水木しげるロード」が観光スポットとして脚光を浴びている。鬼太郎や目玉おやじはもちろん、妖怪のオブジェが街中に溢れている。
当日は、かに水揚げ量日本一の境港で「第24回境港水産まつり」、対岸の美保関神社では「包丁式」の神事が行われるなど大きな祭りに参加することができた。
夕方になり、1泊2日というタイトな日程であったが鳥取県を十分楽しんでいただけたのだろうか、と考えながら米子空港へ。
夕暮れ時は寂しい。来月、また皆さんに会えると分っていても寂しい。
空港。空港ではあるが“港”には違いない。船の別れか・・・。船の別れだともっと切ないのかな、なんて考えていた。
地元でお迎えする幹事を務めて大きな収穫があった。
自分の生活の一部である「近藤大博ゼミ」。
自分の生活の中での「鳥取県」。
再発見の研修旅行であった。
今回参加の皆様。
今回、ご都合で参加いただけなかった皆様。
次回は、ご家族で来鳥ください。
また、皆様をご案内する日を楽しみにしています。