「2007年北野ゼミ修了生合同発表会」報告

人間科学専攻 4期生・ 修了 片岡 公博

 
それぞれ、再会を楽しみにして
 「みなさま、大学院を修了されてから、いかがお過ごしでしょうか?
さて、このたび北野ゼミでは、修了生が一堂に会し、修了後における地域社会・職場・家庭などの活動内容、もしくは研究状況などを報告する会を設けたいと思います!」
 「えっ、修了生合同発表会って何なの・・・単位はすべて修得したはずなのに・・・」
 「今回の発表会は、学術研究発表などという堅苦しい集まりでなく、あくまでも修了後の各自の経験や体験を報告し、修了生相互の交流を深めようというものです。趣旨をご理解のうえ、是非ご助言・ご協力方、よろしくお願いします。開催日は2007年4月29日(日)です。乞うご期待!!」

 2007年2月、北野先生に音頭をとっていただき、北野ゼミ修了生合同発表会実行委員会が立ち上がりました。そして、翌3月、実行委員会から開催案内を北野ゼミ修了生宛に封書、メール、大学院のディスカッションルームを通して届けることになりました。
 修了生合同発表会開催の趣旨は、まさに上記のとおりです。修了生それぞれが、大学院修了後もそれぞれの再会を楽しみにして寄り集い、さらに、修了後のそれぞれの活動を報告・発表し合って、互いに学び合うことが大切なのではないか、といった思いがやはり集約されたといえるでしょう。

近況報告、体験発表、研究発表、そして懇親会
 予定どおり、待望の北野ゼミ修了生合同発表会は、ゴールデンウィークに入ってまもない2007年4月29日(日)、日本大学文理学部7号館において開催されました。参加者は総数15名でした。なかには、この日のために遠路はるばる、北は福島から、南は鹿児島から駆けつけてくださった修了生の姿もありました。
 開会にあたり、藤岡実行委員会会長と北野先生から、北野ゼミの歴史や今回の趣旨等を踏まえた挨拶がなされました。その後、参加者全員による自己紹介および近況報告がおこなわれ、今回参加できなかった方々の近況報告も紹介されました。
 そして、いよいよ体験発表、研究発表です。朗読あり、演奏あり、今日の教育問題に言及した発表、長年積み重ねられてきた研究成果、北野先生のいつもながら勉強になる機知に富んだ発表もあり、北野ゼミの醍醐味が遺憾なく発揮されました。大学院修了後もそれぞれ一人ひとりが日々の暮らしにおいて、様々な人間関係のなかで色々な経験や体験を味わっています。まさに、一人ひとりのそれぞれの顔が見えた発表そのものでした。
 最後に発表会は、藤岡会長の挨拶で締めくくられ、さて待ちに待った懇親会場へ。久しぶりに下高井戸駅前の居酒屋で楽しいひとときを過ごすことができました。
 なお、当日のプログラムは以下のとおりです。
◎北野ゼミ修了生合同発表会プログラム(以下、敬称略)

 日 時:2007年4月29日(日)
 場 所:日本大学文理学部7号館

 合同発表会実行委員会会長  藤岡信二
 合同発表会実行委員会委員長 片岡公博
 教員(指導教授)       北野秋男

*12:00−13:00 運営準備会&昼食会
*13:00−13:30 集合、受付・会計(左近聖子・石田志子)

*13:30−14:30 総合司会:片岡公博
藤岡信二会長挨拶、北野先生挨拶、
参加者全員が近況報告(一人5分程度)、不参加者の近況報告の紹介

*体験発表の部 司会:外崎紅馬 14:40−16:00
14:40−15:00 梅沢明子「短編小説朗読」
15:00−15:20 杉浦 聡「胡弓演奏」
15:20−15:40 甲斐 修「地方校から見た高校未履修問題」
15:40−16:00 高橋 勝「総合的な学習の時間の実践と動向」

*研究発表の部 司会:守重信郎 16:20−17:20   
 16:20−16:40 片岡公博「私学助成制度にみる高等教育の資源配分政策
                   〜大学の機能分化がもたらすもの〜」
 16:40−17:00 阪下朝一「少年団日本連盟の設立の前後」
 17:00−17:20 北野秋男「ニート問題を考える」

*17:20−17:30 閉会の挨拶:藤岡信二会長

*18:00−21:00 懇親会(場所:下高井戸)
懇親会幹事・司会:河村俊之
       会計:左近聖子
                               
今後もできれば開催していきたい!
 「できれば今後も修了生合同発表会を継続していきたい、数年ごとでもいいから引き続き開催していきたい。」今回このように参加者で確認し合った次第です。
 肩肘をはらない形で、日々真剣に積極的に取り組んでいることに関して経過や成果を発表し合い、互いに発表の場を共有する。やはり、その営みには意義深いものがあります。しかも、発表をおこなったことにただ満足するのでなく、もう少しそれぞれの発表を客観的に捉えられるように質疑応答等の機会も増やしていきたい、叶うならオリンピックのようにこの会を4年に一度のサイクルで開催できれば、と願うのは果たして私だけでしょうか。
 
     


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