眞邉ゼミ in Okinawa

                       人間科学専攻7期生・ 修了 宇野木 昌子 

 
沖縄へ…
 暖冬とはいえまだまだ寒い2月10日、眞邉ゼミメンバーはそれぞれの地から沖縄へと向かいました。ゼミ7期生の神山さんと博士課程在籍中の東矢さんが在住ですので、2年前から「1度は沖縄でゼミを!」と話していたのが叶いました。

まずは移動車中からゼミを開始! 
 沖縄ゼミと聞かれるときっと「旅行でしょ?」と思われるかもしれませんが、いえいえ、違うのです。初日の夕方、2日目の午前中と、きちんとゼミが開催されました(笑)。場所は、東矢さんがお勤めの琉球大学の教室です。まずは矢澤前ゼミ長の修士論文の最終報告から。1,600件ものアンケート調査の結果とそこから計画された実験は聴き応え充分でした。
 しかし、やはり2年生は少し前に修論の口頭試問を終えすっかり気分は卒業旅行、1年生の方ももちろん沖縄なのでリゾート満喫、でもせっかく眞邉先生にお目にかかるので少々これからの研究計画も詰めておければ…といったところだったのでしょうか。事前には多くのメールが行き交い、神山さんや東矢さん、三好ゼミ長は、皆さんの希望に沿う日程調整をしようと、とてもとても大変だったはずです。
そして、できるだけ観光も出来てゼミも開催して…となった結果、まずは美ら海水族館へ向かう車の中(!)からゼミ開始となりました。
 思い出しながら日程を記しますと…、
…と、片道約100kmの距離をレンタカーで移動する時間すら無駄にしない、予定満載のスケジュールだったのです。
  眞邉ゼミ in Okinawa 眞邉ゼミ in Okinawa

ホエ〜ルウォッチング
 この時期、慶良間諸島あたりの海では、出産のために北極海からやってきたザトウクジラがちょうど子育て中で、運が良いと親子のクジラに会えるのだそうです。
 2日目の午後には、ホエールウォッチングに出かけました。春先の外洋は波が高いので、きっと船が揺れて大変では…と船酔いを心配しましたが、「眞邉ゼミには薬剤師さんも看護師さんもいるので大丈夫」となり、何よりせっかくの沖縄、「くじらに会わねば!」と、ハードなスケジュールになるにもかかわらず出かけました。
 薄曇りの中、出航した船は予想以上に大きく揺れ、まるでジェットコースター気分でしたが、20分ほどたった頃でしょうか、大きなジャンプをしたクジラを発見しました!ブリーチングというのだそうで、大迫力です。この日は、ジャンプする姿を何度も見ることができました。先生をはじめ、眞邉ゼミ写真部の面々は船の揺れと大きな水しぶきの中、絶好の撮影チャンスを狙ってカメラを構えていました。写真はその中で大崎さんが撮った1枚です。 眞邉ゼミ in Okinawa

沖縄の食べものあれこれ…
 旅行では、やはりその地方の食べものが楽しみです。今回は、まず初日の夜に「アグー豚」を食べました。沖縄在来島豚のアグーはとてもしっかりした肉の味だったのですが、他の豚肉に比べると1/4の低コレステロールとのこと。特に味噌漬けにしたものを炭焼きしたものが脂の部分までとてもおいしく絶品でした。2日目の昼は船に乗る前だったため少々軽めに「ソーキそば」を、夜はすっかり元気に「琉球料理」をと、神山さん東矢さんによる完璧なセレクションでした。最近は、東京やその他の地方でも少なからず沖縄料理のお店をみかけますが、沖縄の昔からの民家のたたずまいの中に三線(さんしん)の音色が聴こえるお店での食事は楽しく、食事もお酒も大いにはずみました。沖縄の夜はかなり遅い(長い?)そうで、私たちが11時半頃店を出ようとしていたころは、まだまだ宵の口といった風情で他の皆さんは飲んでいました。そうそう、沖縄では泡盛を飲む際には「うっちん茶(=うこん茶)」で割ることが多いそうです。かなり二日酔い防止になるそうですよ。

沖縄の風景と首里城の佇まい
 今回のゼミは、皆さんが仕事の日程を調整しつつ全国より三三五五集まったため、3日目は朝早い便で帰られる方もいました。
 眩しいくらい良いお天気でしたので、私は三好ゼミ長とともに眞邉先生が漫湖公園のマングローブの林や海辺で撮影されるのにご一緒しました。日ごろから先生が撮影された写真を見て思うのですが、鳥や風景にしても人にしても、先生がファインダで切り取ると、私が目にしていたものとは全く異なった印象だったり、鮮やかさを持ったりするから不思議です。今回も一緒に眺めていたはずなのに、赤い屋根の上の特徴あるシーサーや海辺の風景など、写真を拝見して改めて思い出しました。
眞邉ゼミ in Okinawa  首里城にも行きました。私は城郭を見るのが好きですので、一度は足を運びたかったところです。戦災で焼失したままだったものが92年に再建されたそうです。朱塗りの色調や琉球石灰石で出来ている石垣のつくり、御庭などの空間や門の配置はやはり他の国内の城とは全く異なり、これまでの沖縄が歩んだ歴史を感じました。写真は、眞邉先生が撮影してくださった「瑞泉門」です。

次の開催地は?
 沖縄から帰った数日は、なぜか心身とても元気になった気がしました。沖縄は「時間の流れが違う」とも「陽射しがパワーをくれるんだ」とも聞きますが、やはり普段とは違った空気の中で皆さんに会って、話したり笑ったりしていたのが何よりだったのだと思います。
 これまでにも先生のご出張に合わせて名古屋などでも地方開催している眞邉ゼミですが、次回の開催地はどこにしましょうか?そういえば、いま話題の宮崎にも7期生がいますし、金沢にも北海道にもいらっしゃいますね…。どこもおいしいものがありそうですし、また計画しませんか?

 

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