想いをよせる弘前
人間科学専攻 7期生 山内 柳子
私は、青森県の弘前市出身です。最近は、新幹線の「はやて」が八戸まで開通し、JRが四季折々の広告をしているので、多くの方が弘前の広告を目にすることが多くなったのではないでしょうか。
そんな弘前市ですが、人口約17万人の都市であります。弘前大学・私立女子大学・同短大2校があり、「学都」の都市でもあります。
偶然にも、私の指導教員であります田中堅一郎先生は、今ふれた私立短大のひとつ、東北女子短期大学で専任講師を2年間してらっしゃったことがあるのです。
2年間レポート・論文のためにお正月に実家には帰れませんでしたので、想いをよせる弘前について、少しご紹介いたします。
弘前城
さくらまつり「弘前公園の桜は全国一」という評価もあります。弘前城をバックにライトアップした桜は、TVでもよくみる光景でもあります。本当に美しいです。
この写真は、昨年夏に帰省した際に写したものです。7月3日の撮影ですので、残念ながらその美しいライトアップでよく見かける弘前城ではありません。ゴメンナサイ。
ここからみる弘前城は大好きで、小学生の頃何度か写生大会で絵を描いた記憶があります。弘前城のある弘前公園では、桜祭りの他にもお祭りがあります。
冬季は、雪燈籠まつり 2/9〜12に開催されます。
ねぷたまつり
青森県には、「ねぶた」と「ねぷた」というお祭りがあります。青森市のように人形の型をした「ねぶた祭り」、弘前市のように扇の型をした「ねぷた祭り」のほかに、さまざまな「ねぶた」と「ねぷた」祭りがあります。お囃子も違えば、掛け声や衣装も期間も違います。それぞれに良さがありますので、ぜひ機会がありましたら、夏のねぷた祭りをご覧になることをお勧めします。
ちなみに弘前「ねぶた祭り」は、毎年8月1日〜7日まで、運行されます。1年のうちで、弘前市が最も暑い期間の熱いお祭りであります。温暖化になりつつある最近は違うのかもしれませんが、私がいたころはお祭りが終わるとなんとなく、風が秋をむかえるように少しずつ冷たくなっていくような気がしました。いつもお祭りが終わるとなんともいえない、寂しい気持ちになった記憶がよみがえります。
この写真は、弘前市にあるさくら野百貨店の4階に1年中展示されているので、いつもなんとなく立ち寄ってしまいます。
岩木山
本当は、とても紹介したかったのに、残念ながら、写真がありません。なぜなら、私が帰っていた3日間は全日雨でした。ふだんは、晴れ女といわれている私ですが、母に「あなた雨女なのかしら」と聞かれショックでした。
統計的に・・・・・弘前の女性
1年生の夏のスクーリーング懇親会の時、田中先生と弘前の女性について話していたら、人間科学の佐々木先生に「おもしろいから、マガジンを書いてみて」と勧められました。いざ書こうとすると、弘前出身の私が弘前の女性を客観的にみるというのは、非常に難しいものがあります(涙)。
ということで、アマゾンから急遽調べて、矢野新一氏が書いた『おんなの県民性』という本を参照させていただきました。
弘前ではなく、青森県ということになりますが・・・
矢野氏が青森県の女性の特徴として掲げている中には、次のようなことがあります。
- 辛抱強く、かんたんにグチなどをこぼさない
- 不平・不満はぐっとお腹にためる
- 話すときも頭で考えてからはなすから口数がすくない
- 夫の浮気に「最も寛容な県」は、全国でトップ
この本で矢野氏は、いろいろな統計データを基に記述を進めております。
しかし、私には、この指摘は一見当てはまるような気もちょっとしないでもない反面、実際にはあてはまらないような気がします。
九州出身の田中先生に、「弘前や弘前の女性はいかがでしょうか?」と尋ねてみました。先生のコメントは次のようなものでした。
弘前の風土には、「子供を産む機械」という発想はないと思います。とにかく、女性がよく働くと感じます。それは、自分を殺して、無理をしてまでとか、誰かに命令されて、言われるがままにさせられている、ということではないのです。自発的に楽しそうによく働く。そして輝いている。そういう女性が多いのではないのでしょうか。母も祖母もまわりの大人の女性も、よく働いておりました。セレブとはかけ離れたところで、よく働く素敵な女性は多い気がします。
その素敵さは、自分からすすんで、自発的に働くことを通じて、心の中の優しさと強さが外へと表れ出て、人間としての明るさとなって輝いているということではないでしょうか。
【文献】