眞邉ゼミの「行動分析学会」参加記
人間科学専攻 6期生・修了 石津希代子
もう2年前になりますでしょうか……。大学院に入学してまもなくの頃、修了生の先輩と、研究テーマについて話したことがありました。先輩から「修了したら、だいたい皆どこかの学会で研究発表するんだから、頑張れよ」と激励の言葉をもらいました。その時は、研究テーマも内容も、まだ曖昧で2年でまとまるかどうかも分からず、私達1年生はみんな、研究発表なんて、到底出来ないことだと思っていました。
それから年月が立ち、今年9月上旬。眞邉ゼミ生の同期生である田畑きみ代さんと長谷川めぐみさんは、関西学院大学で開催された、日本行動分析学会第24回年次大会で、発表者として、発表ポスターの前に立たれていました。
それぞれ、修士論文で研究された、研究を再度まとめられ、田畑さんは「音楽活動による認知症高齢者の会話応答潜時の変化」、長谷川さんは「栄養素摂取量のフィードバックが食生活改善に及ぼす効果−ブログでの食事日記を使った検証−」ということを発表されました。じっくり取り組んだ研究内容に、多くの方が興味をもたれたようで、立席時間の間、2人とも、絶え間なく来る質問に答えておられました。
先輩が言われていた「修了したら学会発表!」。田畑さんも長谷川さんも、無事、発表を終えられ、これで「やっと修士論文が終わった感じ」がしたそうです(笑)。
行動分析学会では、眞邉ゼミから、もう1人、岡本(旧姓 戸田)ルナさんも「軽度発達障害と言われた青年への職業リハビリテーションにおけるトータルパッケージの試行」というポスター発表をされました。岡本さんのポスターの前でも、多くの方が、ポスターをじっと見つめ、話を聞き、活発な質疑応答がなされていました。
また、公開講演においては、眞邉一近教授が、「もっとペンギンを知るための行動分析学」と題して、ご講演をなされました。眞邉先生は、ペンギン用の実験装置を開発され、ペンギンの視覚弁別学習の実験をされておられます。世界でもペンギンを扱った実験は初めてということで、研究者の方々が興味をもって講演を聞かれていました。
先生の講演を聞くことや、研究されている内容や様子を拝見することは、通信制の大学院ではなかなかありません。今回は、初めて眞邉先生の講演を聞くことができ、可愛いペンギンの写真と共に、興味深く先生の研究について拝聴しました。
講演内容にあわせて、ネクタイにペンギンのピンをされていた眞邉先生。ゼミ生以外に、何人のかたが気づかれたのでしょうね d(^-^)