PCを開けば、そこがキャンパス
<Webカメラを用いたe-ラーニングの紹介>
国際情報専攻 5期生・修了 坊農 豊彦
最近、ビジネス業界でインターネットを使ったTV会議システムが導入されています。TV会議システムを導入することによって、今までのように会議参加のために出かける時間や交通経費が不要になりました。大学等の教育機関でも、このTV会議システムを応用して講義やゼミなどの教育システムとして利用しています。
わが日本大学大学院総合社会情報研究科でもTV会議システムを活用したゼミ(サイバーゼミ)が行われています。距離を気にすることなく決められた時間に院生が自宅パソコンよりサイバーゼミに参加して研究を深めることが可能になるシステムです。
このTV会議システムはパッケージソフトウェアとして流通していますのでサーバにソフトウェアをインストールすれば、すぐにサイバーゼミが利用可能です。しかし、実際にやってみると、なかなかスムーズにできないのが実情です。まず各位のパソコン環境が大丈夫であるか、利用者が操作方法に慣れているか、スケジュールやテーマ資料の配布は事前に取り決められているか、サイバーゼミ中にネットワークが切れたらどう復旧させるか等々。実は、TV会議システムでサイバーゼミを順調に進めるためには、運用ノウハウが必要なのです。
おかげさまで、わが研究科では、ヘルプデスクを設置しており、もし、パソコン(大学院貸与)のトラブルが発生しても万全なサポート体制が出来ています。また研究科ポータルサイトにサイバーゼミの操作方法やQ&A集が記載され、サイバーゼミに参加するための環境が準備されています。
2006年、11月4、5日にかけて「オープン大学院in仙台」という大学院祭が開催され、5日は公開サイバーゼミを行いました。公開サイバーゼミでは、司会者は中国の成都にて、参加者は日本各地からサイバーゼミにログインして頂いてサイバーゼミを会場のスクリーンを通して会場の方々にご覧頂きました。
発表者はプレゼン資料を自分で操作して、あたかも、仙台の会場で発表しているようでした。途中でインターネット回線の調子が悪くなりましたが、そこは今までのノウハウを駆使して無事に公開サイバーゼミを終了させることが出来ました。
TV会議による教育システムの応用は技術面ではなく運用のやり方によって応用範囲が広がります。サイバーゼミも運用のやり方を決めて進めていけば、ご自分の研究テーマに大いに活用できることでしょう。さぁ皆さんも一緒にサイバーゼミに参加して、ともに研究してみませんか!
注)発表者各位の発表資料は電子ファイルで「オープン大学院in仙台」のホームページよりダウンロードできます(PDF形式) 。
http://atlantic.gssc.nihon-u.ac.jp/~opensendai/