紀行文

  「大勢の善意溢れる方々に支えられての国際学会三度目の日本代表!!!」

国際情報専攻 4期生・修了 長谷川 昌昭
                  (科目履修・研究生・博士後期を目指し在籍中)
 

     
はじめに

  今度の旅は、去る4月12日に成田空港から出国、5月1日に同空港にお蔭様で無事帰国した。
  18泊、19日間、2機内泊、累計20泊、21日間の旅を大勢の善意溢れる方々に支えられて終えた。
  今回は総てを自己責任の自己企画の純粋の個人旅行でした。一切トラベルエージェントのお手数を煩わせること無く、主にインターネット・Fax・国際電話利用での旅のパーツを確定する作業は約一ヶ月を要した。
 
1 旅の概要
  空路は成田→デトロイト(MI) →ノックス(TN)→オーランド(FL) →マイアミ(FL)→オーランド(FL) →デトロイト(MI) →成田の予定は、荒天と機体整備の理由で一部変更を余儀なくされ、ノックス(TN)→オーランド(FL)の区間が、ノックス(TN)→チャーロット(NC) →オーランド(FL)に変更になり、全く見知らぬ予期せぬ空港経由とのハプニングにも見舞われて、得がたい貴重な体験も積んだ。
  その空路累計距離は、15,689マイルの25,102.4Kmでした。因みに地球一周は40,0770Kmです。
  1991年以降通算20回目の海外渡航は累計10ケ国(米国17回42州、内ハワイ8回、カナダ2回、フランス2回、韓国・香港・台湾・シンガポール・マレーシア・英国・スイス各一回)、出国期間は延べで161日間(最短5日間、最長21日間)でした。
  航空機クラスは、NWのNRT→往復←DTW C2F, NWA→DTW→TYS1st, US Air TYS→CLT Y, USのCLT→MCO1st, CAの Gulf stream MCO→往復←MAIプロペラ機、MCO→DTW1stで、成田からのデトロイト往復以外はマイルエージを夫婦の3年分と娘夫妻からの贈呈に5,000マイルを別途購入して、国内線は長旅なので年齢等を考慮して1stにした。これもネット利用でした。
  特にマイアミ〜キーウエストの往復はネット格安です。424Km円換算で\9,726.―でした。因みに略同等の距離の羽田〜大阪伊丹は444,8Kmを正規運賃は\21,100.-シルバー割引でも\16,200.-でした。しかし 往路は20人乗りに7人、帰路は20人乗りに4人でした。当然正副パイロットの2名運行体制でした。低空を飛び、大型機や国際線が上空を飛び交い、離着陸も空港の端っこでドアーがタラップの双発プロペラ機でした。幸い好天とパイロットに恵まれ、快適な空の旅でしたが、往復共にパイロット以外のエアーアテンダントは0でした。眼下にはメキシコ湾と大西洋の海の色はフロリダブルーの微妙な色彩の虹彩がブリリアンでした。
  主に陸路は3度もレンタカーをインターネットで予約しての旅を続けました。
  北米最大のグレート・スモーキイ・マウンティン山岳国立公園(TNとNCの州に跨る広大な山と谷と森林)の一周とフロリダから米国国道1号線の終点のキーウエストまでの往復に加え、埼玉県と東京都を併せた想像の域を超えた広大な湿地帯の北米最大のエバクレース国立公園(FL)へは、フロリダから宿のキーウエストを2往復し、2001年の時に始めて「オーバーシーズハイウェー(海を越える道)「世界一美しいハイウィ」を走り抜け、過ぎてしまって橋を戻って、キーエウストから空路フロリダへ戻っていたので、セブンマイルブリッジは3回走り抜けたことになります。
 今回はフロリダからセブンマイルブリッジを2往復、都合7回は走り抜けた勘定になります。
 陸路のドライブはノックスビル空港→ゲテイリンバーグ経由グレート・スモーキィ・マウンティン国立公園(TN)を一周してノックスビ空港へ戻った距離はレンタカーの距離計の値で、212 Mileの 339,2Kmでした。丁度新幹線の東京〜名古屋間は366Kmです。相応の距離を4日間で$405,5を120円レートは、約\48,666.- 日割計算は6ヶ月以内の新車と保険最高額負担の条件で\12,166でした。
 それに加えて、マイアミ空港→キーウエストへ向かい、翌午前市内はキーウエスト市内巡り、そこで一旦車を返して、ご承知の様にレンタカーは借りる時はChick out、返却時はChick inとホテルとは逆です。エバクレース国立公園にはキーウエストを発つ前日の早朝にホテルから、空港に向かいそこでレンタカーを借り、夜8時に戻り、翌早朝にマイアミ空港へ向けてのドライブでした。
 その距離は179Mileの286,4Kmで、両日の合計は525Mileの840Kmでした。 従って キーウエストへの来た時との総計は、705Mileの1,126Kmです。 因みに新幹線の東京〜博多・鹿児島中央間の距離と料金は1,474,9kmで\58,900.-です。
  陸路累計は、917Mileの1,467,2Kmで、夢中でのドライブでしたし、立派な優しいナビゲーターにも恵まれたこともあって、全然 疲れは感じませんでした。 寧ろ帰国後に計算をしてその全容にやや脅威を感じました。
 「国外のドライブの7割はナビケーターでドライバーは3割」だそうです。
  主要訪問地は、デトロイト市、グレーティングリーン市、グレート・スモーキィ・マウンティン米国国立公園(TN.NC)、エバグレース(FL)米国国立公園とディズニー・リゾート(FL)のオールスターリゾートとコロナド・スブリング・リゾートに宿泊ディーズニー・マジック・キングダムパーク、ディーズニー・ダウンタウン・エプコット遊園地と帰国前日はゴルフPGA最終コースで著名なPalm GCでゴルフも楽しみました。 オーランドではSociety of Competitive Intelligence Professionals 2006 International Annual Conference & Exhibition Orland FL USA(4/25〜/4/30.21回)に連続3回目の日本代表として、SCIP JAPANからの理事長の親書持参の上参加、会長Dr.Craig S.Fleisherへ家内制作の木目込人形を贈呈し、SEEING WHAT‘S NEXT(明日は誰のものか イノベーションの最終解)の著者で世界的に著名なDr Clayton Christensen教授の基調講演に接し、日本からタッタ2人サインをも頂戴し、Good Luck Masaaki ! に続き自署されたものを同教授から昨年12月初旬に届いた手紙に Autographしていたたき、家宝となった。
 宿泊施設はデトロイトではB/WGreenfield Innに4泊(4/12-15$89,96)、ゲテイリンバーグでは、TheEdgwatwerHotelに3泊(4/16-18,$84)、オーランドでは、WDW All Star Sprot Resortに1泊(4/19$161)、キーウエストでは、Sheraton Suites KeyWestに5泊(4/20-24$247\29,774)、再度キーウエストのW D W Coronado Springs Resortに5泊(4/25-30$145)、往復のNW航空機中に2泊で、18泊19日間2機内泊累計20泊21日間。 別送品送料は 3個口キーウエスト発送($84,)、オーランド発送($128,81.-28,)関税\3,700。
 携行手荷物重量と個数は私が大スーツケース(18kg→27kg)ビギーバッグ(9kg→14kg),肩掛け鞄(6kg)で合計33kgが帰国時には47kgになっていました。他方家内は大スーツケース(14kg→21Kg) ビギーバッグ(7kg→10kg)肩掛け鞄(4kg) 合計23kgが帰国時には35kgになっていました。
 留守中の新聞紙は48cm、mailは一般139通、大学院関連Al-Mail39通、社勤め先のMail248通、留守配達郵便は36通、留守宅は娘の裕理が掃除に2回、留守宅パトロールの駐在さんのパトロールメモ7回などでした。
 
2 幾多の善意溢れる方々
(1) 素晴らしきNWAのStaff
 NWAを利用しての旅で、機長以下のエアーアテンダントと地上勤務員の対応は、柔軟でキメ細かく顧客の意向を忖度した接遇を享受した。
◎ Please leave it to me. I check for you.
 オーランドからデトロイト経由で帰国時の4/30に、何らかの手違いで私共の荷物四個が、デトロイトで受領しての出国手続きとなり、所謂スルーの手続きにならずデトロイト空港の貴重な乗換え時間を無駄にするところだった。また、当方のミスで朝食後にリンゴを剥いたナイフがバッグに入っていた。
 デトロイト空港の国内線で降りた時に手当たり次第11人の航空関係者尋ねたが、私は時間が無い。あの制服の方に尋ねなさい、などと断られ途方に暮れて12人目のMrs. Marygrace Liparoto嬢は、「私に任せて」と手続きを進める顧客担当を直ぐ呼んで対処してくれ、「私はイタリアのローマ出身です。是非お尋ね下さい」と名刺まで差し出されて、そこに現れたMrs. Martha Jonseも「私に任せて」と策応の姿勢を示し、迅速に出国への通関とセキュリディを進め、その過程でバッグのナイフが発覚したが、「記念の品でしたら、別送」手続きをと進めてくれ事なきを得て、5/8に記念のナイフが勤め先の新宿パークタワーに午後二時に送られてきました。
 困惑している時の迅速適確な顧客の要望に沿った対処は異国では心の琴線に触れるものである。感謝と感激の場面でした。
◎ Have you enjoy.
  デトロイトからのNWA25帰国便の2階席のエアーアテンダント(Debbie Hargis)は私共の長旅の有終の美を飾るに相応しい家庭的で控えめながら、気配りとご自身のお嬢さんの内輪話までしてスッカリ私共はリラックス出来て、キャプテンのTerrence J.Wakely共々の対応には言葉で表せない程、歓待された。気配りとハートフルで家庭的なサービスには長躯の疲れを癒されビジネス席選択の需要の高まりが納得出来ました。
◎ It apologizes.I am sorry at a flight cancellation.
  荒天と機体整備上の理由での欠航(ノックスビィレイ空港)となり、荒天は不可抗力だし、機体整備は安全最優先で不運とあきらめていたら、顧客の不満解消には、万策を尽くす誠実な対応は、例えば、NWの欠航によりUSAirへの変更(ノックスビィレイ空港)は目を見張るばかりの即応でした。一時間半延発にも拘わらす、他社便の手配で、オーランド到着は20分遅れに短縮となり、経由地の変更と他社便への乗り換えで若干の手数料を徴収されたものの、空港当日利用のクーポンの発券等で、補填する顧客を大事にする姿勢と自ら手で他社便変更の手続きの迅速果敢な扱いに感謝した。
(2) 適確迅速丁寧な米国公務員の対応
◎ 親切で確実な米国郵便局
  郵便の親切・的確な対応にも接しました。米最南端のキーウエスト中央郵便局の四月二十三日日曜日の当直は元海兵隊員マッカーシィ大尉(57歳)でした。長旅で不必要になった品の発送の際に、彼は宛先記載の点検から切手購入ATM操作を懇切丁寧に文字通り手取り足取りで接遇してくれ、帰国の翌日に無事に入手、荷痛みも無く、安心確実に受領出来。
             (写真)Keywest USPS親切な郵便局員
                  Bob McCarthy 元海兵隊大尉

◎ 白バイ警察官のスマートさ
  忘れざる人はフロリダで、レンタカー返却口で迷っている時、白バイ警察官の「FOLLOW ME !」と他の交通の流れを停止させて先導してくれ、お礼に駆けつけようとするとスマートに手を振って、何事も無かったように走り去った後姿は爽やかな観光地の治安維持の姿勢だと「異文化」に学んだ。必ずや返却時間から当時の勤務警察官が割り出せると確信しますので、フロリダ警察署長に御礼手紙を出し、返事を待っているところです。
◎ 行き届いたサービスの米国立公園レンジャー
  驚いたことには国立公園関係者の姿勢です。私は37年程国と地方に勤めていました。私共が選んだ訪問地グレート・スモーキィ・マウンティンは、日比谷図書館で調べたが、市販のガイドブックには詳しく掲載されてないところでした。
  現地にインターネットでアクセスすると当然にMail返信は届き、引き続き詳細な案内図面入の資料をアクセスの5日後には郵送され、即応の早さには、私は感激、行き先に決定訪問しました。現地のレンジャーの対応は簡潔丁寧にユックリと説明して下さり、お陰で短時間にアパラチア山系の景勝の地を隈なく楽しめ心からのクイックレスポンスに感謝しております。
     
    
(写真)Great Smoky MountainsNP Park Ranger Arthur McDade Resorce Education
◎ 元陸軍大佐の破格の歓迎
  キーウエストは丁度セールフィッシュの世界選手権大会の前日に着きました。
  大小様々な釣り船が明日の優勝を狙って船艇の整備に余念の無いマリーナを訪れ、特別大型のボートに見入っていたところ、  船主らしき、恰幅の良い50歳後半の船乗りが、親しく声を掛けてくれた。
  船名はCOLONELとペンキも真新しく表示されているので、軍関係者?と尋ねる退役陸軍大佐でした。私の最初の英語の先生は米陸軍の軍曹でしたと言うと、親しみを感じて乗船を許されて豪華な船内を案内していただいた。「日曜日の朝刊を見てくれ優勝する」といっていました。兎に角大佐までご栄進した方ですが、フレンドリーな方でした。この写真他数枚を送ったところです。是非再訪したいものです。
 
 
(写真)Retired US Army COLONEL Dick Mandt)と

3 SCIP
  SCIPとは、 (Society of Competitive Intelligence Professionals)即ち国際競争情報専門家協会のことです。冒頭にも記載しましたが、21回国際年次総会への出席が目的の旅でした。
  SCIPは21回大会で初めてゴルフ大会のイベントを総会終了の翌日にセットしました。たまたま従弟が叔父の代からゴルフバッグの「考英舎」を引き続き経営しているので、大会賞品の寄贈の構想を打ち明けてその賛同を得て大会へ寄贈するためにオーランドのP GAで著名なPalm GCの大会前日に生産は手造りのため注文に生産が追いまくられている繁忙期に届けてもらった。
  President of SCIP Dr G.S Fleisheriには、会長就任を祝して、家内制作の木目込み人形も贈った。Dr Fleisher とは、日大の総長指定研究講演のゲストスピカーとして三年前から来日の都度交流しているので、今回も快諾してくれた。
 
4 終章に替えて
  旅は多くの善意の方々のご支援により完成したものであり、心からそれらの方々への謝意をここに表したい。
  また 思いがけない方々からの「電マ見た」とのお褒めと激励を頂戴することが、達成感と旅のもう一つの楽しみに繋がり、アンデルセンの「旅は人を若くする」を信じたいものです。
   

 

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