「月刊誌は新聞以上に面白い」 

 

                                         国際情報専攻 安保 克也

   


 インターネットの席巻により、活字離れが激しい最中、月刊誌は自己の思考プロセスを鍛錬してくれる道場のような役割である。                   

 確かに、新聞を熟読することでも、ある程度論理的思考を鍛錬することができるが、月刊誌は新聞のような短文ではなく、ある程度まとまった分量で書かれている点に大きな特徴がある。

 また、時事的に話題になっているテーマを特集として扱っているため、その特集を読めばかなりの知識をも吸収できる。

 複数の識者が、それぞれの視点からアプローチした論文は、読み手を大いに啓発すると共に、発刊誌ごとに主義主張が明確に現れている場合が多いのも特徴である。
 
 『世界』『論座』『中央公論』『文藝春秋』『Voice』『諸君』『正論』などが代表的な月刊誌であるが、『中央公論』を中心に左に寄れば寄るほど革新系の主張が強く、右に寄れば寄るほど保守系の主張が強いと思われる。