紀行文   SCIP創立20周年記念国際年次総会への旅

   −国際競争情報専門家協会年次総会参加の怱々たる面々と
      グローバルスタンダードなマナーに接して−

 

                  国際情報専攻 4期生 ・修了 長谷川 昌昭
                         
(科目履修・研究生として博士後期を目指し在学中)

   

はじめに


 旅行に関して巷間伝えられ、また 外国を旅してそのように感じます。映画で観たあのシーンのある場所、古代文明の謎、そして世界遺産へ行ってみたい。

 特に欧州ならフランスの「モン・サン・ミッシェル修道院」だ。 

 平成17年('05)4月12日(火)
 西欧の奇跡―干潮時のモン・サン・ミッシェル修道院前バス停


 ここは干満の差が激しいサン・マロ湾に所在するため、時には海に浮かぶように見え、フランスの中世を代表する巡礼地だったこの修道院は、フランス革命中は、閉鎖、監獄に転用されたこともあり、現在は再びミサが行われようになり、世界からの観光客で賑わいを見せており、

 次回のフランス編の「紀行」で詳細紹介します。乞うご期待を。

 米国なら「世界一綺麗なハイウエー」との評判の高いフロリダと米国最南端キーウエストを結ぶ「セブンマイルブリッジ」に架かる42の橋を渡る車でのドライブは爽快そのものです。電マガ10号の「WTC・セブンマイル・ブリッジそしてミネソタ・ナイスの琴線」−アメリカのシンボルTWC・夢の架け橋7MailbridgeMinnesota Niceの紀行文は反響が凄かった。

 平成13('01)88() Over Seas Highway(US-1) Seven Mile Bridge

 それは直線、6,79mile11km(JR東京〜大森間)右側はメキシコ湾のコバルトブルー、左側は大西洋のフロリダブルー、上方は何処までも澄み切ったスカイブルーの道を走るより、滑るようなドライブは「海を越える高速道路」『世界一綺麗なハイウェー』と別称通りに刻々と変わるサンゴ礁の海を両側に見ながら楽しめる。約50mile(250km)3時間30分のフロリダのマイアミからキーウエストまでは、 飛行機やバスも楽です。折角訪ねたら是非ドライブをお奨めします。その際のキー発は、昼頃に、マイアミ発は、午後が太陽光との関係でベストタイムゾーンです。

 往復のバスや飛行機は必ず、帰りの日時を確認しないと最終便が未だ明るい午後530分と早くて乗り損ないます。私共も往きはドライブで、帰りのキーからは空路で帰る予定にしてレンタカーで空港に到着した。そこで停電に遭遇し、総ての空港設備は発券からチェックインカウンターも手作業の現金以外は一切ダメでした。東京での予約航空券も勿論使用不可能で、有金をかき集めて辛うじて飛行機便で、マイアミに戻った稀有の体験談でした。

(
詳細は電マ10号をご参照下さい。史上珍しい「手書きの航空券」等、役に立つ情報満載。)

 今回の紀行は国際会議の出席に関し、米国への入国・出国・再入国・出国と致しました。往復ビジネスクラスの2階席最前部席の2席並びの揃っての予約は、相当前に申し込んでも、日本発と帰国の間隔が17日も空くことは、ビジネスクラスは富裕層ばかりでなく、必要層には人気の高いリィーズナブルな空間として需要が相当に逼迫する価値ある空間として付加価値が再認識されている証左です。

 NWAのワールド・ビジネスクラスは、到着後の旅程の完全な消化と対応には不可欠でした。従来は150度までだったのが、176度までリクライニングするフラットシートとなり、機内サービスは上質でエンターテインメント・システムも快適・便利に進化し、全身を伸ばして充分にくつろげるのびのびしたリフレッシュ空間は到着まで、誰にも煩わされないスタイルでスマートに空の旅を自己実現可能に過ごせたことが、浅学非才な私を心身ともにリラックスさせて目的の国際会議に耐えられたものと感謝しています。

 全くの英語のみの同時通訳無しの国際会議は、まだ一昨年と二度目です。新鮮な感覚で好奇心と探究心を新たに、そして出逢いを大切にしての機会を活かしての再挑戦記です。必ずや読者諸賢の今後の初秋の旅の計画に寄与可能な情報をお届けできのものと思います。どうか倍旧の忌憚の無いご叱正とご指導に加えて、少々のご激励を御願致します。

 現実に国際会議で質問の作法と技法を学び、その実践を512日に日大での『ミハイル・ゴルバチョフ日本大学名誉博士講演会』では、質問者に選ばれる栄に浴し、質問し結果、近藤先生より、賞賛の辞を頂戴し、また同博士は私の『大統領閣下』との前官待遇の呼びかけに喜んで、ご回答下さり、最前列の瀬在総長は振り返って笑顔を送ってくれたことが、感激でした。機会を与えてくれました事務課と関係者に心から御礼申上げます。


1 米国入国・出国・再入国・出国そして帰国  

(1) 5度目のニューヨーク−オペラ鑑賞を主に

 ブロドウエーは既に2回観劇していたので、今回はNYに到着の宵に時差を物ともせずにニューヨーク・シィテイオペラの演目「トスカ」を出発前にinternetで予約し鑑賞した。一部のガイドブックには到着当日は観劇やオペラは時差ぼけで、十分に楽しめないとの案内もあったが、ホテル到着後、ユックリとシャワーを浴びて出発した。

 今回の長期・長躯は往復をNWAのビジネスクラスを利用したお陰で無事日程をこなせた。ユッタリトしたシートと行き届いた接遇を享受しての空の旅は、翌日の時差にも影響しない程に快適性を得られた。Jet lagと言うくらいだから、以前はJetの無かった時代はそのようなものは存在しなかったのか、翌日のビジネスに影響を及ぼさないというビジネスクラスの要請は真に実現され、実証された旅でNWAに感謝したい。

 ホテルは48丁目のベストウエスタンブレジデントで、オペラハウスは66丁目から70丁目に架かるリンカーンセンター内なので、徒歩で2ブロックを5分の駅50丁目ブロードウェーから、二つ目の66丁目ブロードウェーのリンカーンセンター駅までを地下鉄の1.2.3.9線で約5($1.50/@)でした。

 初めてNYを公用出張で訪れた際は、'91の湾岸戦争の直後でもあったことから、

 『地下鉄の視察は地元領事館等の関係者の引率指導の下、事故絶無を期せ、不用意に興味本位で実態の把握もせずに行くな、特に地下鉄は危険だ。』

との厳命があった当時とは、隔世の感で、深夜・早朝でも必ず、waiting circleと呼ばれるホームの一角は、明るく必要な照明が他の場所より明るくライトアップされて、必ず複数の制服警察官による警戒の姿があり頼もしく心強く安心感があり、将に体感治安が善いNYだった。

 ネット予約済みであったが、早めにMET(通称)(Meteoplitan Opera House)劇場の窓口に向かった。受付嬢の名前はMailで受信していた、そのコピーを示して、"I have  reservation to NYMET "と言うと"NO"との返答だ。

 "How came?"と再度Mailを差し出すと"Sure Certainly Credit No ?" OKした。 必ず、MailにはIn order to process your request----とあってから、
 Please e-mail me at your earliest convenience or call Isabel Mejia(受付嬢の名前) at 212-799-3100,ext 2754 and we will be happy to process your order.とあり、このcall Isabel Mejia at 212-799-3100,ext 2754が超大事です。

 氏名と担当者の内線を告げれば、必ず検索して本人がシフトで勤務していなくとも、緊密な連絡はカードとネット社会の米国は想像以上で、何かIsabel Mejiaの親戚にでもなったように懇切丁寧に、直前の事務的対応は霧散する場面に、幾度も遭遇している。また手数料やコミッションが0なので、とても割安感を味わえる。どうぞお試しを。

 スキミング
(skimming)防止策として不完全NOを通告していたので、カードを示すと既に作成済みの二人の記名のある10ランクの内の上から二番目の予約席の券を2枚くれた。手数料も無く通常価格よりは二人で\14,000.-は安く、しかも支払いは40日後ということで、如何に直接のネット市場が便利安価かを実感した。しかし安全上から完全Noは通告すべきではないことが帰国後に判明した。席は最高のPrime Orchestra$170からFamily Circle$26までの10段階に分かれており、私共は上から2番目のランクのBalance Orchestra $110を事前予約しておいた。一階の舞台に向かって中央よりやや右よりの15列目のP3032でした。支払いは$105/@と表示価格の-$5,-でスッカリ得をした気分で、チケットを確保して開演までの時間があったので、近くのファーマシィで旅初日のNYの晩餐となった。


 立見席(Family Circle$26,-)は一階の後方に100席と6階最上階後方に立つ場所が番号まで指定の親切な配慮をしている。ネットでも自分の予約席は見れます。なお 上から二番目の席を予約してVisa Gold Cardで支払ったら富裕層と見たか、その後も定期的にMailでのMET会長の挨拶を含めての案内が毎月届き、次回もと思っている。

 世界最高のオペラハウスの所以は、4つの舞台を備えた移動式で次の場面への転換がスムーズな幅25m,奥行き24m、高さ34mの主舞台の他に左右と裏に移動用舞台があり、丁度小学校等のプールを2つ並べた大きさです。3,800人以上収容可能、年間21作品、200回以上の公演を行い、ミラノスカラ座は年間公演数約45回で、ロンドンやウィーンの公演も多くて100回程度、収容人員も2,0003,000人程、ここの9月〜4月はメトロポリタンオペラの公演、4月〜9月はアメリカン・バレエ・シアタの公演で、その他は外来バレエ団の公演とその規模と設備に加えての公演内容の多彩さからは、容易にMETの偉大さが想像可能でしょう。

 同劇場は以前バックステージツァーで観た、カーネギーホールやNYラジオシティホールとは一味違った装飾が凝らされていた。幕間に劇場内を見回すと地階には、歴代のプリマドンナの等身大の絵画が所狭しと飾られていたのには、かの東京宝塚や宝塚大劇場とも趣きを異にするオペラハウスを堪能した。

 観賞したオペラは、1900114日にローマ・コスタンツィ劇場で初演されたオペラ『トスカ』でした。プッチーニ作品中で最もドラマティックなオペラとして、甘美な旋律と迫力満点のオーケストレーションで紡がれる音楽が、過酷な運命に追い詰められる人物たちを悲しくも美しく描きあげます。中でも情熱の歌姫トスカの絶唱「歌に生き、恋に生き」(原作:ヴィクトリアン・サルドゥー)『ラ・トスカ』は、プッチーニの書いたヴェリズモ・オペラです。

 劇的な表現に富み、多くの美しいアリアが登場、それなのに主な登場人物は全員死んでしまうという、なんとも暗いオペラ。しかし、管弦楽が出す最初の一音でこのオペラの世界に引き込まれてしまうプッチーニはやはり偉大だ。

 このオペラの最後、ヒロインが身を投ずるところで、彼女は「おお、スカルピア、神の御前で!」と叫ぶシーンかある。この言葉は、様々な疑問を呈示している。何故 恋人の名を叫ばないのか。通説に従えば、「神の御前で」とは「神の御前で正しい裁きを受ける」との意味から、彼女は、正当防衛とは言えスカルピアを刺殺している。信仰深い彼女には、罪の意識が重くのしかり、「神の御前で!(Avanti a Dio!)」という短い言葉の中に、「全てを正しく裁かれる神の御前で、どちらが正しいか、裁きを受けましょう!」との意味が込められている。とのことだが、読者諸賢のご見解は如何ですか。

 オペラ「トスカ」の象徴な特徴は、このトスカ以外女声が出てこないということで、将に Prima donnaに相応しいオペラでと言える。私共は勿論初めての本場のオペラでしたが、偶然にも隣の席のご夫人は日本の方で、毎公演毎に「来てます。」とのことで、夫々の人生があると思った。そのご夫人はとても控え目で、気品溢れる起居動作で、特に着飾ってはおらず、雰囲気の善い方でした。音楽に全く無知で音痴の私でも、家内の誘いでオペラを楽しみ大変に素晴らしいカルチャシャワーの感触を楽しんだNYの宵でした。

 翌日の昼前の便で、今回の旅の最大の目的地シカゴへはNYに隣接するニュージャージィのニューワーカー空港から、シカゴのミッドウェー空港へ向かった。

 この空路はContinental AirlineのカウンターでNWAのWorld perks Platinum Eliteのカードを示すと東京渋谷の同社日本支社店頭で正規にエコノミーを購入したものをグレドアップしてくれ、ファーストの搭乗客となって一時間余の空の旅を堪能し快適な Continental Airlineの航空機はシカゴのミッドウェー空港へ降り立った。

 シカゴには二泊三日滞在し、フランス、イギリス、スイスそしてフランス再入国をして ここから米国のJFKに再入国しました。 

 再入国の目的は二つで、電マ14号再会で紹介したNYPDの「表敬訪問」の実現の労を取っていただいた市警の財務官への謝意表明と帰国便のジネスクラスの予約は16日で間隔が開いていることです。

 15()NYPD Detectives Endowment Association ,Inc を訪れて家内は、秘書長と2年ぶりの旧交を温め、私は同財務官からViceに昇任していた、Mr, Victor R,Cipullo と’04春号NY市警機関誌を示され前回訪問(03/10)の以降の様子を語り、当時の東京都副知事(竹花現警察庁生活安全局長)の当市東村山細渕市長の表敬訪問のアレンジへの高い評価を伝えて堅い握手を交わした。



     


(2) 2度目のChicago

 

 シカゴは'91年に警察大学校の教授時代に湾岸戦争直後の「米国の治安実態の調査研究と視察」の視察団長として、米国東海岸中西部68都市10日間の超強行軍の旅の最終日にコロラドスプリングスの米国空軍士官学校の表敬訪問を終えて、デンバ−から初の大陸横断列車でシカゴに到着、一泊の後、オフェア空港から日本へ帰った思い出の地で、何処も見ていない都市だった。

 米国は当時湾岸戦争の直後だったが、景気は停滞気味で大統領選は湾岸戦に勝利しても経済戦争に勝機が見えずに現ブッシュ大統領の父は、再選で落選の憂き目に遭うことは当時は予測は出来なかった。訪問地はNY,マサチュ−セッツ、ワシントンDC, ミズ−リ、コロラド、ネブラスカ、アイオワ、イリノイの6州・NY、ボストン、ワシントンDC、バッファロ−、セントルイス、コロラドスプリングス、デンバーそしてシカゴの8都市で、米国の極く一部(12%)を廻っての感触でした。

 特にシカゴは夜到着、翌日の午後便で帰国、印象は薄かったが摩天楼群は印象に残っていた。

 シカゴは建築の街と言われる程に、多彩な建造物が楽しませてくれる都市です。
アル、カポネのギャング映画のシーンを彷彿とさせる高架の古ぼけた地下鉄の地上の建造物やブルースリーの映画で御馴染みのトウモロコシ様のビルなどや由緒ある世界最大のシカゴ商品取引所は、1997年に改装されボーイグ747も余裕で入れる巨大なCBOT8519uです。事前申込を怠っていたので、折角の機会なのに入場は出来ず、1930年竣工の45階建ての美しいアールデコ調の摩天楼の外観に暫し見とれた。この建物は映画やTVで皆様もお馴染みのシカゴの顔的存在のものです。

 この先物取引は、日本が発祥地であることを後刻知りました。シカゴで先物取引が始まるその100年以上前の1730(享保15)に幕府公認の『大阪堂島米会所』が創設され、米の流通市場の整備・急激な価格変動を抑止する目的で組織作りが行われ、商行為関連の取引所が行う精算機能、帳合米取引、帳簿上のみの差金決済等の近代商取引の機構が整備されていたということで、次回に入場出来たら是非 この点を質問してみたい。

 CBOTでの取引単位は、日本には馴染みの薄いブッシェル(bushel)で、面白くまた合理的単位でもある。ご承知の通り、ヤードポンド法での体積の単位、英ブッシェル=8英ガロン(36.37L)で、米ブッシェル=9,31米ガロン(35.24L)に当る。ケルト語からの由来で箱詰めの際の桶一杯分で、米英での微妙な違いは、米国は穀物などの乾いたものに使うが、英国は乾いたもの以外の液体の容積にも用いている。面白いことにブッシェルは穀物の種類毎にキロ換算の重さが変わる。それは粒の大きさや比重が異なるためで、米国の大豆は、1ブッシェル約27,2kg、トウモロコシは約25,4kgである。東京穀物取引所は1kg,1tonでの取引です。

 トウモロコシビルはシカゴを代表する建造物でシカゴ川クルーズでは2回も見せてくれる。これは必見の建造物です。シカゴ川河畔にそそり立つこのビルMarina Cityは、正真正銘の Architectures of chicagoです。

     

 

 二つのトウモロコシを縦に並べたて建てたような二本のタワーを持つこのビルは、高さ168m,60F,896世帯の入居するアパートで、郊外へ流出する若者を引き止めるために施主の要請で建てられた「都市の中の都市」の機能を合わせ備えた複合型建築様式のビルです。従って オフィス、住居、駐車場、ランドリー設備空間、居住者用収納庫、映画館、スタジオ、ボーリング場、レストラン、スケートリンク、地下には200隻のボートの艇庫もあり冬季間は収納しておけ、マリーナと言うビルの名称も納得できる。

 シカゴにはミース派の「鉄とガラス」の建造物が多い中でBertrand Goldbergの設計は、バウハウス思想の合理性をコンクリート構造制作方法に見出し、成功した稀有な建築家としても有名でコンクリートの可塑性を最大限に発揮させた傑作であり、私共はミシガン湖クルーズの船上から眺めたが、そこはベストポジションだそうでした。映画やTVの場面が彷彿と浮かび上がり、とても後まで思い出に残る場所でした。

 それにシカゴで忘れてはならないのは、シカゴピザです。

 写真とキャプションの方が説得力を発揮します。ご笑覧下さい。

 菅澤教授はシカゴで研究とビジネスのご経験がありそのご案内と情報により、SCIP創立20周年記念国際年次総会のコンファレンスの間を縫って効率良くポイントを絞り経験と実証が出来ました。その途上において、その後の訪問地パリ、ロンドン、スイスについて同教授のお示しの異邦の地の情報は新鮮で、的確な時宜を得た直ぐに役立った情報ばかりであり、私共はそれらの訪問地で大変に効率良く、限られた時間に効果的に実体験を積み、検証が出来て、将に グローバルビジネスそのものでした。

 家内共々衷心より改めて御礼申上げます。

 

        

 

           

     


2 素晴らしきSCIPの素晴らしいメンバー 
 

 SCIPNPOで、当然に参加者は自前参加です。参加費は$1,255 USD(\142,894,-)です。請求は610日に来て支払いました。

 シカゴ一番のホテルは一泊$169(\19,997,-)の破格の安さ(本大会参加者の特別料金)で、部屋は4人宿泊可能な120 uの3L2B、ベットは手足を伸ばしても端に届かない特大のクイーンサイズで、プールやエクササイズも利用可で、朝昼食は協賛ITCS関連企業スポンサーが給仕係のボランテイアも含めての対応で、国際会議運営のコンベンションがビジネスとして繁盛する実情も学ぶことが出来た。参加者は1,000名大会関係者は70名とのことで準備は10ケ月前からとのことでした。私はNHKの紅白歌合戦に2回関与しましたが、その準備は何時も五月の連休明けでした。

 この大会スタッフの善いマナーとクイックレンポンスなことと名前を覚えることの早いことに感心しました。決してI don't know.とは言わずに

Sure !””Certainly !!””Just Moment !””One minute !””Appreciate!!!” と

 相手の目を見ての迅速な対応と要望を叶える能力に誰もが長けていた。クローバルスタンダードな組織運営の極みを見せ付けられた気持ちの良い3日間だった。

 一昨年の前回は米国西海岸のアナハイムだった所為が東南アジア諸国や豪州の参加者が目立ち、今回のシカゴは東海岸に近い所為が英欧が多く感じられた大会参加者構成だった。

 

(1) トップ基調講演者 

  −Robert Gaivin前モトローラ会長CEOの要旨−


@ これまでの20年間の会社や会の運営発展に貢献のあった方々の具体的貢献度を詳細に紹介し評価・賞賛したこと


A 組織の最高責任者は組織構成員の高い意欲を堅持・継続させるためには、そのらの構成員が具体的に創意工夫しての組織への貢献度を忘れずに評価・謝意を最大の賛辞でアッピールしたこと


B 米国における競争専門家情報の位置付けを 特に1995年以降は最大の貢献をしたこと。

 などを研究成果として実績とエンタプライズの実績に裏打ちされての説得力に満ちた自信溢れる中にも時には謙虚に聴衆に語りかける姿勢は、年齢を感じさせぬ立派なもので感銘を受けました。もとより拙い英語力で、4050%程度の理解であったことは否めない事実である。

(2)
 質疑や意見を開陳する者の姿勢

 何れの質問者も概ね次のような項目に従っての質問乃至は自説の展開をしており、これこそは世界の一流のグローバルスタンダードとも感銘し、以降の参考になった。誰もがいきなり質問の本題に入らずに 


@ 冒頭に発表者への困難な研究成果が現時点のニーズに合致する時宜的で如何に素晴らしいかを具体的項目を挙げて敬意を表すること


A 発表の研究成果の具体的部分を揚げて、自己の研究と仕事に如何に役立つかを指摘した上での賞賛をすること


B 最後に質問者は発表者と異なる見解部分や触れなかった部分を自説との比較での批判・評価を求めること


C 質問者は自説への批判も甘受する姿勢を示して、自説のメリットとデメリットと今後の研究開発の継続も示すこと特にCの発言の際には必ず、これか最後の項目です。と言及し他の聴衆にも肌理細かな配慮を示す点に感激しました。 
 

(3) 招待特別講演者

 1025()26()の両日、日本大学会館で開催の『日本におけるドイツ』の招待特別講演者ともこのSCIPの国際会議において接触出来て、旧交を確認し、また 初対面の方とは菅澤教授のご紹介を頂き、超一流の国際情報学会の方々の謦咳に接しました。

 Prof Graig S, Fleisher であり、Prof John E, Prescottです。

 Prof Freisherは一年半ぶりの再会を喜んでくれ、Prof Prescottは菅澤教授の紹介もあって大変に親しく交歓して、10月の日大会館での再会を約して、家内制作の木目込み人形を贈呈したら早速準備した英文パンフレットで、その人形の歴史・経緯などにご注目してMy treasureと喜んでお納め頂き光栄です。

 私共の帰国以前にFirst class便での礼状がとどけられており、そのQuick Responseには、国際情報に生きる錚々たる方々の生き様に学ばされました。

 シカゴの二日目には会長主催の新旧会長と日本からの菅澤・中川教授・松平社長と私共を招待しての昼食会では、SCIPとしての世界の繁栄と安寧に、的確に貢献するかが話題で、今後の我が国での普及と拡大、そして社会貢献が期待されます。帰国の翌日には私学会館での「日本ビジネスインテリジェンス協会」で帰朝報告を中川教授と共にさせて頂き、時差も感じさせない準備に専念できてとても光栄でした。中川教授は本邦にSCIPの概念を紹介した最初の学者としツト有名な方です。

 今後は一層総合社会情報上の国際情報分野での必要性は、飛躍的に増加する情勢の到来を受けて、鑽仰の姿勢を堅持する覚悟を新たににし、来年のフロリダの大会には参加すべく、研鑽と渉猟の日々です。
 

3 スキミングに遭遇して
 
実態と教訓の一端−

 個人情報の漏洩等のセキュリティへの不安が増幅する中、この4月に個人情報保護法は施行されたとは言え、スキーミングなどの常に不安を抱えている。ネット・ショッピングの敷居を下げるためにも、今後は一層のセキュリティ対策強化が望まれます。グーロバル化するネット時代の未来志向型の新型犯罪には、断固対処する法体系と体制の整備で、端末のセキュリティ対応を政府主導で業界支援の整備をしないと世界のどこかの国から、突然の犯罪者のネット侵入によって莫大な経費と膨大な事後処置に追われることなり、その経済的打撃は過去にNTTは偽造テレカで百億円単位以上の損害を蒙った歴史的教訓が活かされていない実情にある。この際に21世紀初頭の米国同時多発テロの歴史的なS-11の日の911日の投票日に国民の厳粛な選択を経て、国民に負託されて誕生する新政府は、世界に冠たるネット社会とカード社会対応の総合的な対処法を立法するならば"世界の富は安全な地に集中する"この古くて新しい摂理に従って、我が国は発展・繁栄すると確信し、新政府にこの種の政策の提言をしたい。時代の国民の要求に沿った政策こそは支持基盤拡大策です。
具体的なスキーミング遭遇状況と対処上の教訓。

 四月の段階は現在ほどに偽造や漏洩は報道されてはいなかったが、矢張り幾度かの渡航において諸外国のカード社会の有用性と脆弱性に十分に認識していた筈です。従って 十分な防護対策と慎重な対応はしました。

 事案のは発端は帰国の翌々日の午前930分頃にVISA GOLD DESK からのカード利用確認でした。

「昨日の朝NYに滞在しておりましたか」との確認問い合わせに、折り返し電話番号を確認して架電するとVISA GOLD DESK のセキュリティデスクからでした。即座に「一昨日帰国している。必要があればパスポートに入国証印の頁を送付しますか」と回答した。「実は貴方のカードでニューヨークの近郊で$20,-ピロケース購入が加盟店から照会が届いた。そのカードは無効にしますから、破棄して鋏で切って送り戻して下さい。ご不便でしょうが、あすの午前中に届けます。」と翌日に真正のカードが特急便で届き、実質的被害は皆無でしたが、未然防止のVISA GOLD DESKに感謝する。

 渡航途中は、米、仏、英、スイス、米で主にホテルとレストランで使用したが、現在の勤め先JACCSの前の上司の川崎常務は、仕事柄スキーミングについては、大変に造詣が深く、簡潔に要点を指導していただき、それを遵守しています。自己の目前で処理してもらい、カードから目を離さないことと肌身離さずに、特に暗いところでは注意が必要とのことでした。

 思えば、NYのあのオイスターバーで支払いの際に、チップ金額を記載する際に、カードごと目の前から、離れたこととこの偽請求がNY近郊というところから、その辺かとも懸念しています。
 

終章


 SCIP(Society of Competitive Intelligence Professionals)競争情報専門家協会です。CI(Competitive Intelligence )( 競争情報)専門家の知識機能の向上・相互の連絡交流の助成をするとともに、最高倫理の基に、 ProfessionalCIの専門家の育成を目指して1896年、米国バージニア州アレキサンドリアに本部を設置創立され、会員数は約8,000名、参加国は世界50余カ国に及ぶ非営利団体です。

 残念ながら日本は未だ認知度は低く「情報」に関する認識に諸外国と比べて乖離がある現状です。また CI専門家と呼べる人もごく僅かかで、CIの概念、その効果も認識されていない実情にあり、かねてより情報専門家から待望のSCIP JAPANは平成13年4月元警視総監の前田健治理事長を代表に設立され、翌平成144月にNPO法人の認証を受け、個人会員制の組織としての非営利団体で、発足間も無いのにも拘らず既に、会員数は100名を越えています。

活動は
@ CI活動推進の調査・研究・提言・
A 国際的・国内的な会議・講演会・討論会・研究会等の開催
B 経営者・管理者・専門家等への教育訓練
C 国の内外の研究機関との交流、情報交換・共同研究
D 出版物の刊行
E その他回の目的へ沿った事業などで、私は設立当時からの会員登録の上、米国SCIPの会員登録の認定も得まして、代表として一昨年に続き本年も代表として参加しています。

「インリジェンスを制する者はビジネスを制する!!!」の如く今後は一層グローバル化を向かえ、従来に増して複雑熾烈化するところから競争に打ち勝ち勝つためには、真の情報を生み出す中で、インテリジェンスの認識が高まる時代の渦中にあり、CIの重要性と有用性し国際的にも国内的にも高まるとの確信を国際会議2度目の拙い経験から悟りました。

 

PS Useful Information
−旅の有用情報として 特に子連れや中高齢者同伴時−

 今回の旅行は孫が昨年四月と今年六月に生まれ、60歳後半になったことから、その観点でものを見分し、既刊の資料も幾つか目を通したことを体験的に実証して以下纏めました。


@ 事前準備

  当然のことながら、余裕ある計画で子供の体調中心の計画とすること
  常備薬を持参すること 

  この場合現地では親の判断での投薬は4日が限度であること。

  この際医師や薬剤師から英文処方箋の交付を受けて電話番号入りのものとする
  こと。

  麻薬と間違われ、説明が不可能だと長時間を要し、以降の旅程に支障を出るので、
  病の場合は英記の診断書を携行すること、

  カード種別(VISA GOLD)で現地医療費も旅行保障範囲で年会費を支払っても余り
  ある。

    航空運賃不要の2歳未満は、事前の発券段階で数限りのあるベビーベットを予
   約すること。


A 機内対策

  機内温度は22゜に設定、相当に乾燥し気圧変化が激しいので、空港で十分に遊
  ばせるか飴・ジュースを用意し、気圧での耳への変化に対応すること 機内に
  『子供用のボーロや飴』の搭載。

  特に乳幼児は着衣を余分に準備し、搭乗直後に座席券を示し予備毛布を早期に
  確保しておくこと

  子供用風邪薬には眠気を誘う成分も含まれているので、必要に応じての活用も
    ベターです。

  食事の和・洋・中華・ベジタリアンも搭乗直後に搭乗券を示して希望を伝えて
    相手の名前を冠して「Thank you Betty !!」などと胸の名札を読んで伝えれば
    ご要望が成就されます。

B 目的地

  子供を単独でホテルに放置すると要保護者遺棄としての処罰対処国もありま
    す。要注意。

  時差に対す配慮と睡眠不足へは十分過ぎる程の対応に心掛けること

  食べ物は見た目には子供が欲しがるものは、親が確認してから与えること

  回転ドアーは日本と逆ですし日本ほど認識されておらず、自己責任が原則で
    す。蚊・紫外線・熱中症対策と紫外線対策は不可欠です。

  (失敗例)

   ハワイでゴルフ(06/23/04)の最中に日焼け止めを塗りましたが、靴下の隙間からの陽焼けで三ヶ月の治療を要し、現地での支払い治療額は$256,96,-(\28,779,-)で火傷の痕跡が消去するのに一年を要しました。でも VISA GOLD CARDのDoctor on call制度は帰国後に支払い金額は当時は、保険補填の範疇でした。』

C おわりに
 こどものペースが大原則。

 拙稿に最後までのご傾注を心から感謝申上げます。

 どうか 一層の有用な情報をご提供下さいますように御願い致します。同時に海外でアクセスしての諸賢からのご示唆とご教導と新たな構想への励ましには、改めて心から厚く御礼と敬意を表する次第です。どうぞ今後も倍旧の学びの継続への意欲を賜らんことを切にお願いします。
以上です。