情報通信事情のデータ

                                                           国際情報専攻 6期生 前田 保
 

   

家庭の情報化

(1)  概況

パソコンの世帯保有率は78%

 世帯における情報通信機器の保有率は、平成15年末で、携帯電話が93.9(対前年度比7.8ポイント増)、うちインターネット対応型携帯電話が56.5%(同8.8ポイント増)となった。また、パソコンの世帯保有率は78.2%(対前年度比6.5ポイント増)、ファクシミリは58.9%(同3.1ポイント増)、カーナビゲーション・システムは30.6%(同6.8ポイント増)と引き続き増加している。

 携帯電話、PHSの性別利用率では、男性(63.5)が女性(53.4)よりも10.1ポイント高い。また、世代別利用率では10代から40代までの世代ではインターネット対応型が過半を占めるのに対し、50代以上の世代ではインターネットに対応していない機器が中心となっている。

 他方、放送サービスの世帯加入率は、BS・CS放送。ケーブルテレビのいずれも増加傾向にある。

(2)  情報通信支出

この1年で移動電話通信料が2割、インターネット接続料が3割以上増加

 世帯における情報通信サービスへの年間支出(電話通信料・放送受信料合計)は、平成15年では、141,372円(対前年度比6.4%増)である。このうち、固定電話通信料は51,034円(対前年度比6.9%減)、移動電話通信料は67,749円(同21.7%増)、放送受信料は22,580(0.9%増)となっている。世帯消費支出が対前年比で1.1%減となる中で、情報通信サービスへの支出が増加しているため、情報通信サービスへの支出が家計支出に占める割合は3.9%(同0.3ポイント増)に増加した。なお、平成15年のインターネット接続料は10,513円(対前年度比33.2%増)で、これを含めた情報通信サ−ビスへの支出の世帯消費支出に占める割合は4.2%(同0.4ポイント増)である。

 移動電話通信料への支出は、世帯主が30歳未満及び4049歳の世帯において、移動通信料への年間支出は10万円を超えている。

(3)  メディア利用時間

若年層のインターネット利用時間は新聞閲覧時間より長い

 独立行政化法人通信総合研究所(現独立行政化法人情報通信機構)が行った調査によると、各種メディアの利用時間(全体平均)について、平成15年における1日当たりのインターネットの利用時間(パソコン、携帯電話・PHSの合計)32分、新聞を読む時間は33分である。これに対し、テレビの視聴時間は3時間44分であり、圧倒的にテレビの視聴時間が多い。

 各メディアのメディア利用時間(利用者平均)を性別で比較すると、テレビは女性の方が男性よりも平均してより長い時間視聴しており、インターネットと新聞は男性の方が女性よりもより長い時間利用している。また、世代別では、テレビと新聞の利用時間は高齢層の方が長くなる傾向にあるが、インターネットの利用時間は若年層の方が長い、また50歳未満では新聞よりもインターネット利用時間の方が長い。

 

あとがき

 これからの家庭での情報化が益々増加する動向の状況である。

(1)(出先)総務省「通信利用動向調査」

(2)総務省「家計調査年報」

(3)関係サイト:独立行政法人情報通信研究機構

http://www.nict.go.jp/overview/index-j.html