人間科学専攻 井上 高明
「我が家の書斎はファミリーレストラン」
大学院に在籍されている皆さん同じだとおもいますが、仕事が忙しく、帰宅がかなり遅くったりすることが良くあると思います。そうしたとき、帰宅するとほっと一息ついてしまい、なかなか机に向かう気が起きなかったり、集中できなかったりということはないでしょうか。また、私は一人住まいですからまだ自由な方でしたが、家族がいらっしゃる方はまとまった時間を作るのがとても大変ではないかと思います。 そんなこんなで論文作成がはかどらない日が続き、なんとかこの事態を改善できるようにならないものか、と考えていました。 そうしたときに、ふと思い立ったのがファミリーレストラン(以下ファミレス)です。通勤で利用している駅のすぐ近くに、24時間営業のファミレスがあります。いつぞやその前を通ったとき、学生でしょうか、テーブルの上にパソコンやノート、辞書などを広げて勉強していたのを思い出しました。大学が近くにあることも手伝ってか、結構そんな利用者が多いように感じました。また、夜遅くはそんなに混んでいないので、長い時間居座っても迷惑を掛けることもないだろうし、おまけに300円ほど払えば、ホット・アイス問わずドリンク飲み放題で、これを逃す手はないと思った次第です。 ただ、最初は1人で入るのに勇気を必要としました。ファミレスに入っているのはそれこそ家族連れか、サークル帰りの団体や若者などという先入観が強く、「オヤジが1人ではちょっと、、、、」と、思いついてから実行に移すまで少し躊躇しました(その割には、居酒屋なんかには気にせず1人で入っていますが)。 しかし、案ずるより産むが易し、入ってみてそんな心配は何処へやら、でした。 テーブルに新聞とノートパソコンを広げたビジネスマン、勉強している学生、コンパ帰りとおぼしき一団など、いろんな人がいて、特段気に病むほどのことではありませんでした。 かくして、仕事帰りにPHSカードと携帯用のノートパソコンを持ち込んで、ファミレスは我が家の書斎(勉強部屋)と化したのでした。 これが意外にはかどるもので、テーブルは広々と使えるし、あたかも図書館の自習室という感じです。騒がしいから嫌だという向きもあるかもしれませんが、私は適度にざわついている方が良いみたいです。自宅だとネットの閲覧やゲームという誘惑に負けてしまうこともありますが、さすがに深夜のファミレスでノートパソコン広げてゲームしたり、居眠りなどするわけにもいきません。結構集中して論文作成に取り組めました。論文の完成にたどりついたのは、ファミレスのおかげも少しあるかなと思っております。 これから論文に取り組まれる方に参考になればと思い、私の体験の一部をご披露させていただいた次第です。 |
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