国際情報専攻  新色 彰
 

    「『月刊』『総合』の時代ではない」

       

   

 
 月刊総合雑誌は、以下の2点において無用である。

 一つは『月刊』ということである。現在はメディア媒体もネットワークの発達により、いつでもどこでも自由に情報を引き出せる「ユビキタス時代」に入ろうとしている。原稿を書き、印刷し、販売ルートに乗せ、書店で販売する、という旧態依然とした方式を取るが故に、1ヶ月というサイクルが必要となるのでないか。月刊というサイクルに拘らずに必要な時に情報提供をすることが有用と考える。

 二点目の『総合』であるが、色々なメディアから情報を得られるようになった現在、情報には質が要求されている。800円という値段で、政治・文芸等、様々な情報を1冊の書籍に詰め込むことは個々の情報が貧しくなり、偏った編集にすると総合雑誌の意味がなくなっ てしまう、というジレンマに面しているように思う。現代は専門誌の時代であろう。

 以上の2点からも、現在出版されている月刊総合雑誌は、無用と考える。