国際情報専攻
伊藤 守
「司会者の立場を忘れて」
月刊総合雑誌は、時代を反映し、時代を牽引していたところもある。私にとって月刊総合雑誌は経済、政治、文化に触れるインターフェースの一つであり、今起こっているさまざまな社会現象を理解するインターフェースになっています。そこで展開される論理にふれることで、自分の内側に、今をとらえる「視点」をもつことができるようになっています。ものごとを理解するためには、事前に内側で概念を構築しておかなければなりません。私にとって、 月刊総合雑誌はその情報源の一つです。議論の題材もまたそこからうることが多くあります。残念ながら、月刊総合雑誌の発行部数の低下は否めず、それに変わるメディアの台頭は、議論そのものも商品化してしまい、私の周りから「議論」を取り上げてしまった。総じて、議論する機会が失われてゆくことには、危機感を覚えます。日本は老化したのでしょうか?
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