国際情報専攻 工藤 由紀子
 

      「今の 形態では無用」

       

   


 月刊総合雑誌の表紙には、その号のメイン特集が大きな活字で載っており、多くの人はそれが興味のあるものであれば購入しているのではないかと思われる。目的の特集を読み、時間的余裕があれば他のページもめくるかも知れないが、端からから端まで毎号読んでいるという人は、一般人ではまれになっているのではないだろうか。月刊総合雑誌が誕生した時代とは異なり、私たちは膨大な量の情報に取り囲まれ、自分の意思と判断で情報を取捨選択していくことができるようになり、又、それが必要とされるようになっている。

 一の情報を得たいがために十の情報が入っている月間総合雑誌を購入することは、金銭の無駄使いになるし、余計なものを持ち歩かなければならない手間も生じる。それゆえ、今の形態の月刊総合雑誌なら無用である。しかし、その内容的価値は決して無用なものではない。バインダー式など、読者のほしい記事だけ切り売りしてくれるような形態にはできないものだろうか。