国際情報専攻  村山 恵一
 

    「嗜好の入門書である月間総合雑誌」

       

   

 
 月刊総合雑誌には、月に一回発刊する「月刊」という属性と、小説から座談会までの広い題材を扱っている「総合」という二つの属性を持っている。

 これらのうち、月刊という属性は、新聞や、週刊誌といったメディアに対してスピードに欠ける。また、総合という属性は、必然的に専門性をもつ単行本、専門誌といった媒体に比べ内容が薄くなるのは避けられない。

 しかし、月刊総合雑誌のよさは早さや専門性にあるのだろうか?私は、月刊総合雑誌は思考の入門書だと考えている。多くの事柄に触れ、それに対する他人の意見を受けることで、視野を広げ、自分の考えをまとめ整理することができるからである。言い換えれば「総合」は、新たな視点や関心を「月刊」は考える時間を与えてくれる。

 すなわち、月刊総合雑誌には新聞や専門誌とは違った特性を持つため有用であると考える