国際情報専攻  吉野   毅
 

     スピード 思考の時代月刊総合雑誌無用論

       

   


 かつて、月刊総合雑誌は、情報の少ない時代には何でもありの情報を読者に提供し、その後の情報過多の時代にあっては錯綜する情報洪水の中でどう考えるかについての座標軸を提供してくれた。単行本と新聞・週刊誌との間の欠点を補っていたのである。

しかし今、時代の流れは「月刊」では捉えきれないほど速くなった。ビジネスや日常の中で行う私たちの意思決定もそれに合わせないと遅きに失するということになりかねない。まさにスピード思考が重要である。事の良し悪しではなく、時代が要請しているのである。

時代がこのようであってみれば、「月刊」と「総合」という枠組みは中途半端になっている。一月かけて座標軸を決め、物事を考えるのではなく、必要な情報を収集・処理し、スピードをもって考えていく。今はそのような時代である。

したがって、今、月刊総合雑誌は無用である。

                                                                   以上