九州よかよか

 

                                                  人間科学専攻 2期生・修了 山根尚子
 

 

 九州は好きですか。食べ物がおいしく、見どころもたくさん,温泉もたくさんです。そんな魅力的な、春爛漫の中九州巡りの旅に行ってきました。

 九州の7つの県にはすべて空港があります。よりどりみどりの中、羽田から佐賀空港に降り立ちました。

 1日目はそこから古湯温泉へ。佐賀の温泉といえば嬉野、武雄が有名ですが、唐津への向かう道すがらの古湯へ。佐賀ならでは陶器の温泉風呂があったり、お風呂場に陶器が飾られています。それから玄海灘を目指し唐津へ。唐津の海はエメラルド色、ぼてっとした高島という島が見えました。以前は炭鉱があったそうです。それにしても九州は想像より広かった・・・。唐津に行ったのに呼子に寄れず、平戸にも寄れずに長崎市内へと向かいました。

 長崎市内に入ると路面電車と車が行き交い、異国情緒漂う、雰囲気のある町でした。オランダ坂の石畳を歩き、市内を一望できる稲佐山にロープウェイで登り100万ドルの夜景を鑑賞しました。夕食は卓袱(しっぽく)料理。卓袱(ちゃぶ)台なんて当て字の言葉もあります。円卓の上にたくさんの和中華の料理が並びました。本来は6,7人で卓を囲む賑やかな食事の形態のようです。豚の角煮、お刺身、野菜のクリーム煮なんて取り合わせは日本全国どこを探してもないでしょう。

 

 
 
        
 
 
                            卓袱料理の数々です。最初にお吸い物が出ます。途中、中華のスープも出ます。
 
 
 
   2日目は長崎市内観光です。大浦天主堂をのぞくと多くのキリシタンがこの地に住んでいたことを知らされます。すぐそばの高台にはグラバー庭園をはじめとして外国人居留地の洋館が建ち並んでいます。海側に降りて、帆船祭り、出島ワーフを見ました。かなりの人出です。路面電車に乗って、孔子廟へと。ここでは北京の故宮の宝物が定期的に貸し出され、それらを見ることができます。平和公園から大浦天主堂を探し訪ねていくといきなり高台の斜面にその正面からの姿を見ることができます。キリスト教の威厳を感じます。ちゃんぽんを食べて雲仙へと移動しました。
 
 
      長崎ちゃんぽんです。
 
 
 
         
 
  グラバー庭園でドラマの撮影をやっていました。          浦上天主堂                 大浦天主堂  
 
     
 3日目は島原城を散歩し、普賢岳を眺めるトロッコ電車に乗りました。往復
1時間の乗車ですが、数年前住民の命を奪った山は平成新山と命名され、そこから流れた土石流の姿があります。今ではそこに新築の家々、畑が広がっています。市内で具雑煮(小さな丸もちときのこ、ワカメ、たけのこ、ごぼう、海の幸などの入ったお澄まし風雑煮です。)を食べました。あの天草四郎が籠城した時に持ち込んだ材料でできたのが具雑煮の由来です。島原外港に向かいフェリーに乗って熊本上陸です。高速船なので30分で熊本入り。乗客は半分以上が韓国人、中国人。九州の観光地はいまや彼らで成り立っているようです。熊本市内の道路はバイパス並みの2車線、3車線。でも渋滞ばかり。阿蘇のそばを抜け、黒川温泉へと。黒川温泉、今とってもホットな温泉です。熊本の名物を言えば馬刺しのようで、珍しいたてがみの肉も並びました。食事もよかったのですが、温泉もさすが。洞窟温泉、川そばの温泉。24時間入れるので酔いを覚まし深夜に入った時は貸切状態。川のせせらぎを聞きながら、月とたくさんの星を見ながらのなごみのひとときでした。
 
 
      トロッコ電車から普賢岳を望みます。
 
 
 
        
 
         具雑煮                  写真上中央が馬刺し。バターのように載っているのがたてがみです。
 
 
 
 4日目は湯布院散策、若者で溢れ返っていました。由布岳を180度のパノラマで見ながらの入浴は露天風呂の醍醐味です。それから別府温泉の鉄輪(かんなわ)温泉へ。別府は昔からの温泉町、ここかしこと湯気が立ち上がっていました。ここの温泉は中に神社がありました。大分の名物は鶏です。または城下かれい。食べるチャンスはありませんでした。りゅうきゅうという名の刺身の醤油漬けの料理を見かけました。りゅうきゅうはあの琉球から命名されたのでしょうが、九州ではりゅうきゅう、一般的のようです。そして、大分空港から帰宅の途につきました。