国際情報専攻 5期生 坊農 豊彦
【はじめに】 皆さんはコンピュータウイルス(以下:ウイルス)の被害にあわれたことはありませんか。 ウイルスの被害にあうと、大切なレポートや論文などのファイルが壊れていたり、パソコンが麻痺して動かなくなる恐れがあります。このような被害にあわないために自宅パソコンのウイルス対策は、自らの判断で施さなければいけません。そこで、ご参考にわが家のパソコンの簡単な三つのウイルス対策方法を紹介します。
【ウイルス予防ソフトウェアで防衛】 第一の対策はパソコンにウイルスを検知・駆除するウイルス予防ソフトウェアを導入しています。 これを動かしておけば、ウイルスがパソコンへ侵入した場合でも検知・駆除してくれます。ただし、ウイルスは新種が次々に発生するので、ウイルス予防ソフトウェアに付随しているパターンファイル(1)は常に最新版にしておく必要があります。
【セキュリティパッチを当てる】 第二の対策はパソコンの各ソフトウェアに最新のセキュリティパッチを当てます。 ウイルスはソフトウェアの脆弱性(セキュリティホール)を狙ってパソコンへ侵入します。そこでソフトウェア発売元は、脆弱性が発見されると(2)脆弱性を補うセキュリティパッチを公開します。もし該当するソフトウェアを導入しているなら、発売元からセキュリティパッチファイルをダウンロード(3)してパッチを当て、ウイルスが感染しない安全なパソコン環境を作りましょう。
【大切なファイルは外部媒体へ保存する】 第三の対策は大切なファイルを全てコンパクトフラッシュ(4)に保存しています(コンパクトフラッシュ以外にフロッピーやMOなど外部媒体でも可能)。 パソコン利用時(例えばWEBやメール閲覧のみ)に大切なファイルを使わない場合は、コンパクトフラッシュを外して大切に保管しています。こうしておけば、ウイルス感染率も低くなり、万一パソコンが故障して動かなくなったり、盗難されても、大切なファイルは失われずにすみます(ただしワーム型ウイルスでは、この方法では役に立ちません)。
【わが家のウイルス事情】 最近のわが家におけるウイルス事情ですが、ワーム型ウイルスの被害に頻繁にあっています。このウイルスは「WORM_SWEN.A」という名のワーム型ウイルスです。 「ワーム」とは、ネットワーク(インターネットを含む)を通じてほかのコンピュータに拡散することを目的とした不正プログラムです。「WORM_SWEN.A」に感染するとコンピュータ内にあるアドレス帳ファイルからメールアドレスを収集し、そのアドレス宛にウイルスメールを送信します。この「ワーム」の巧妙な手口は、ウイルスメールを送信するときの差出人アドレスは偽名を使うのでウイルスメールを受け取った方は本当の差出人が誰かわかりません。 わが家のパソコンはウイルス予防ソフトウェアを導入しているのでワーム型ウイルスから防衛できています。もし導入してなかった場合や、パターンファイルを更新していなければ、自分のパソコンが知らない間にウイルスに感染して、ワーム付メールを知人達へ発信して迷惑をかけていたかも知れません。
【終わりに】 以上、わが家のパソコンに行っている簡単なウイルス対策です。これでウイルス対策が万全だという保障はありませんが、せめてこれくらいの対策は必要ではないでしょうか。でも本当に簡単であるか疑問を持たれたかも知れませんね。 ITが進歩して便利な社会が到来しています。自宅のパソコンはインターネットに接続すれば、全世界のコンピュータと接続が可能になり瞬時に知りたい情報が入手可能になりました。しかし裏を返せば、ウイルスや全世界の悪意ある不正利用者の攻撃に脅かされているのをお忘れないよう、ご用心ください。
(1) ウイルス予防ソフトウェアとはパターンファイルを基準に検知したウイルスと照合してパターンとの一致が見られるとそのファイルがウイルスに感染していると判断する。新種ウイルスは頻度に出現しているので、ウイルス予防ソフトウェア発売元は最新のパターンファイルを頻繁に配布している。このパターンファイルはインターネットから取得可能。 (2) ウイルスや不正アクセスのセキュリティ最新情報を入手するには 独立行政法人情報処理推進機構セキュリティセンター http://www.ipa.go.jp/security/index.html 警察庁 http://www.cyberpolice.go.jp/ (3) ダウンロードとはインターネットから自分のパソコンに情報を取り寄せ、ファイルに保存すること。 (4) コンパクトフラッシュとは手のひらサイズの小形メモリーカードです。パソコンへ装着するとファイル装置として認識します。数百Mバイトの容量がある。フロッピーのようにファイルの読み書き可能。
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