国際情報専攻  長谷川 昌昭

           「御指導に感謝しています。」

   


はじめに

 さる二月十四日、日本大学の本部での、第14回目の小松ゼミにおいて、修了予定者の発表を担当の指導教員でありますところの、経済学博士 小松憲治先生のご指導の下に、どうにか完了いたしました。本当に何度も浅学非才な私をお導き下さいまして感謝致しております。ありがとうございました。

 一昨年に、入学のお許しに引き続き、ゼミにおいて研究課題も、先生から直接に、手ほどきを受けて、「日本の危機管理」となり、全体の構成から個々の項目の章・節の構成から参考文献の渉猟や学術論文の作法に至るまでの詳細なご示唆と具体的なご指導を頂戴して参りました。

 その間には、学術論文には、全く未経験な私を辛抱強くキメ細かくご指導頂き、振り返ってみますと、相当に先生にご負担をかけ、また、同期の仲間には迷惑を掛けた事と思います。

 また、中間発表は、各ゼミ三名のところを知らぬとは言え、事前の軽井沢合同合宿が、居住地でボランテイア活動として、東村山市国際交流協会に10数年前から属しており、昨年は25周年の節目で、英会話教室のお手伝いや交流米国学生のHFなどをしていた関連で、三年前から日程が決定しており、同合宿が参加不可能となりました。そこで是非、中間発表と申し出ましたところ、他の大勢の院生の同期の方々の大事な機会を奪った結果となり、この場を借りて、改めて、ご海容を賜りたくお願致します。

 その中間発表では、初めての図形描写を用いての発表報告に際しては、真邊先生は、ご専門の立場から貴重なご指導とご指摘を頂き、それ以降の研究推進に大変な原動力になりました。ありがとうございました。

 副本提出時には、当然に完成品に仕上げた修士論文を提出した上で、指導教員の先生と副審査の両先生の事前の審査に耐えうるものであるべき精確なものであることが要請されることは十分承知しての提出でした。

 しかしながら、「鑽仰」の姿勢をとの信念から、副本提出後に、起立した姿勢で緊張感を一層高めての全体を再度の推敲の結果は、散々な状態でした。

 面接試問では、とても立ち行かない実態であることが、この時点で判明しました。

 形式的に内容的にも一段の平仄の一致と矛盾点の克服をすべきとの結論に達して、将に、日程的にも逼迫しており、勤め先には、ご理解をいただき、二日程専従することとなり、面接試問時には、形式的にも、相当完成度高いものが提出可能となりました。

 これは、現在の再々就職先の()JACCSの直属の上司の川崎良夫常務(首都圏エリア本部長)から、年末年始とコルセンター立ち上げの業務超多忙な中を暖かいご配慮により、お休みを取らせていただき対処可能となったものです。これには衷心よりの感謝と意欲的に真摯な姿勢で、営業収益の実績係数につて企業の社会的責任性を確保しての絶妙なバランス感覚で、常時、精力的に業務をこなす常務に敬服しています。

 さらに、面接試問におきましては、研究課題の特殊性から世界テロ情勢を新聞や書籍からHPWebと広範に情勢判断の基礎資料を収集しまして、試問では、出典についてのご下問を予想しての試問場への膨大な資料を持参しましたが、ご忖度いただき、特に、その点だけはご指摘はありませんでした。副審査の両先生には、改めて感謝申上げます。

1 我が修士論文

 我が修士論文は

 研究テーマ 「日本の危機管理」です。

その概要は、

 @ 13  累計182

   173(目次3頁図表・参考書式例リスト、2頁、別添資料1頁、参考     文献リスト3)

 A  図表・参考書式例リスト

   1717例 別図第1(1)アメリカ指定国際テロ支援国家(92頁)

  第4章第12節 危機管理の震源地としての中東情勢図等他に17件

 B 別添資料

  11

 C 参考文献 累計60

  A群 (書物に関するもの)29

   アイアン・ミトロフ『クライシス・マネジメント』徳間書店、2001

   年から

  29 ロバ−ト・ベア佐々田雅子訳『FBIは何をしていた?』新潮社、2003

   年まで。

  B群 (雑誌論文に関するもの)7

  1  三島健二郎「テロリズムに対する認識と姿勢」『海外事情』

    拓大

   大、2001年から

  7 柳田邦男「9の座視から「事故と失敗」」東洋経済新報社、2003

     年まで。

  C群 (官公庁公刊資料等に関するもの)5

   1 コントロ-ルリスクグ ル-プ「海外テロ対策」『安全管理セミナ−結果報告』

   外務省2003年から

  5「海外生活における安全対策の基本的心構え」

   『海外赴任者のための安全対策小読本』外務省邦人特別対策室、

   2003年まで。

  D群 (英文書物に関するもの)6

    1 Eric Homberger, “The timeline history of NEW YORK CITY”,

       H.B. Fenn and Company Limited,2003). から

    6 Steven M.L.Aronson,  “All About American’s 43 Presidents”

    Workman Publishing NY, 2002),まで。

  E(各種セミナ−に関するもの)5

   1 CIセミナ−,『企業の危機管理と産業スパイからの防衛』,SCIP

     JAPAN14年6月4日から

   5  国際リスクマネジメントセミナ−『危機管理防衛対策とメディ

    ア対応ケ−ススタディ』,World Public Co.,Ltd,

      平成15611日まで。

  F群 (Webに関するもの)8

    1『地図で見る中東情勢』(Access date 2003,4,13)から

     出典 http://homepage2.nifty.com/cns/middleeast/

  8  「NBCテロその他大量殺傷型テロへの対処について」

    (Access date 2004,01,10)

 出典 http://homepage2.nifty.com/cns/middleeast/

まで。

     です。

2 お陰様で

  前述の如くに、大勢の方々のお陰様で、非力な私をここまで、到達させてくれました。幾多のご指導とご芳情に加えて、多くのご示唆を賜り御礼の言葉もありません。本当に改めて、重ねて厚く御礼申上げる次第です。修士論文以外の教科でも、必須や選択の科目の各教授陣の諸先生方と冬季と夏季スクーリングの先生方から、特に、直接履修しなかった科目の先生方のお教えも総て、修士論文への過程での、将に、糧となりました。お陰様でという気持ちで一杯です。ありがとうございました。

 事務課の方々やヘルプデスクの八代多代さんには、何度も懇切丁寧なご教示とご示唆を賜り、心から、「お陰様です」との気持ちであります。これに懲りず、今後も是非、ご指導と末永い御交誼をお願い致します。何の取り柄もありませんが、誠心誠意出逢いを大切に、継続することを生活信条と致しております。

  情報はタダと思ったとき以降、貴重なものがタダの情報の状態になることが、世の常であるとの信念です。些かでも日本大学の名声の向上と我が国の国際情報学の向上に寄与可能なまでに、今後も継続して、研究に対しては、鑽仰を堅持した姿勢で臨みます。どうか、宜しく、お願い致します。

3 内外からの励ましに支えられて

  修士論文は当然、現代社会の国際情報の範疇な事から、その重要性・広範性・伝播の迅速性などの特性から

 (1) 当該国際情報の前兆把握の困難性

(2) 収集過程の検証と分析・検討方法の秘匿性

(3)発信・開示等の活用の決定過程の政治性

(4) 発信・開示等以降の対応措置の整合性と新組織の経済性

 等の多くの困難性が当初から内在していることを踏まえてのスタートであったところから、内外の多くの方々からの励ましに支えられました。

 現在、実現可能な身近なものへの提言として危機管理対応策は、問題解決の必須な端緒として国民に受け入れられ、社会に貢献可能な有用性と実用性を兼備した諸危機管理対応策を数件提言することが可能となりましたのは、これらの方々からの励ましが、どんなに、途中の挫折や諦めの境地を救ってくれたことかと、今改めて、ここに敬意と深甚なる謝意を表するものであります。

 冒頭には、大学院への合格時に保証人となってくれました。東京都青梅市千ケ瀬所在の世界的精密機械工業の創業者であり、清水製作所の現役のCEOの清水 義雄さんには、陰に陽に激励を賜り、修士論文完成後に、修了通知を受理後は、いの一番に報告に伺う所存であります。氏は、世界的な精密機械の分野で稀有の技術と経営才覚を発揮し、東京青梅の綺麗な空気と真面目な労働力をマッチさせて、地域の雇用需要と世界に伍する技術で、利益を企業の存続と地域貢献に資することに生甲斐を見出すという極めて、社会公共性と倫理性の高い経営者として、知る人ぞ知る方です。

 人材の育成による技術力の伝承により、地域の活性化と企業収益からの税制への高い貢献度は、国・地方レベルでの幾多の表彰が雄弁に物語っております。

 前々職時代に東京の西端の青梅市から、私が隊長から下町の警察署長に就任した時は、わざわざお祝いに駆けつけてくれた方です。お陰様です。ありがとうございました。

 次に、Lee D. Donohueです。彼はChief of Policeで、全米17位の規模を誇り、全米一安全なHonolulu3,800名のスタッフと数百人のボランテイアで常夏のハワイの首都の治安維持に当たり、街の貧困層少年をボランティアで、支援している永年の前々職時代からの友人です。氏からの励ましの手紙は、平成14年の軽井沢合同ゼミで小松先生にお示ししたところ、彼からの学業就成を祈願するところを目ざとくご指摘いただきました。修了の暁には、至急知らせたい処です。キット祝福してくれることと思います。(添付しました)

I appreciated for your word of encouragement to me.

 娘からは「夏休み明けに泣かないで」とエールを送られましたし、修士論文の最終仕上げの時期に訪ねて来た時には、『下宿人と下宿屋のおばさんの関係みたい』と評される程に、時間に追われていたようでした。ありがとう。

 息子には、パソコンのコンピュータープログラマーであるところから、様々な支援を得た他に、スキャナーを贈られたが、最終段階まで使用せず、埃にまみれていたが、別添資料を取り込む際には、必要性に迫られ、マニュアル片手にセッティングしたところ、意外に早期に完了したことと有用性があり、約一年半放っておいたのが、悔やまれました。

 お陰様で、完成しました。

 家内には、娘の指摘の如くに下宿人宜しく、追い込み時には、専従態勢を敷いての書斎へは、入室せずに、「ご飯ですよ」と「明日お勤めに響きますよ」意外は口も利かずに、専心させて貰ったことに、謝意を表したい。

 加えて、唯一の趣味としてる海外旅行もこの二年で3度と自粛していたので、突然、先々週「シンガポールへ旅を申し込んだから、シ大のDrdnaを訪ねたら」と4泊5日の卒業旅行となり、2月27日夜に無事帰国したが、DrEdnaとは突然のことで、逢えず仕舞でした。

 代表的なMerionや世界的なNight Safariで100種1,000頭の放し飼いの中を前照明を消灯したトラムでの探検等やシンガポール随一高いのスイスホテル・シンガポールスタンフォード69からの綺麗な赤道道直下34度の町並みを見下ろしてのランチなどで「和み」の旅となった。

 我が家での家内独創の旅は、初めてであり、Trapicの「仰天シンガポール」価格相応のイイ旅でした。ありがとう。

 Marionからのご挨拶と機翼に映える霊峰富士からの皆々様への修士論文奮戦慰問と致します。

 

 日大の大学院の名刺を交換した多くの内外の友人からは、再会や賀詞交換時またはChristmas Cardには何時も励ましと関心を持って見守ってくれ、改めて、夫々の方々には、追ってお伺いして、御礼を申上げたいと思っています。ありがとうございました。

 最後に、課題の性格から、前々職時代の上司で政府危機管理機構のトップの衝にあった方々からのご示唆を賜ったことが、一層研究に輝きと提言の説得性に寄与すべきところを才覚不足から、御趣旨を十分に発揮し得ず、感謝と陳謝をする次第です。

 White HouseHPには助けられました。

 国際情報の推移を把握するには、White HouseのHP殆んど毎日接近し、開いて確認する毎日でした。小泉純一郎首相からのMMも週2度届き、そられとの比較考量は、両国のHPに対する取り組みの違いや情報対応の巧拙などが読み取れ、悪戦苦闘しながらも、国際情報の最前線の楽しい渉猟の一時であり、大いに助けられました。是非お試しを推奨します。

 兎に角下手な英文で接近しても、全世界の米国へ関心を持つものと安全に関係あることには、回答してくれます。私は、米国への郵便物には、食物は事前輸入許可制が施行になるとの法制に、お土産や贈り物もテロ対策の範疇かと質問の件で即答を頂戴し、米国のNYPDとMOの友人に金太郎飴を送ったりしました。

 

4反省と教訓

 本電マガに「奮戦記」を寄せられた玉稿を総て、資料とし糧とさせていただき、先輩諸氏の教訓を活かして、例えばバックアップは忘れずとか製本コピーは、キンコーズとか、時間は切迫するので、配分の妙をとか、単位取得の計画性とか、面接試問では、先生方のご指摘には腹を立てずに、とか、貴重なご経験に基づく実践的なものをありがとう存じます。

 私は、昨年の十月にパソコンへの書き込み過多等が遠因で、デター破壊に見舞われて、一年半の研究作業が水泡に帰する危機に遭遇し、外国の情報関係の方からのご示唆によって、我が国唯一のY-EDATEの沼田 理営業部長の親身も及ばぬ懇切丁寧なご指導と素晴らしい技術よって、90%修復が可能となりました。

 情報は隠れたところに潜んでおり、友情は海をも越えて伝わることと、予備の予備こそは、危機管理の真髄であることを貴重な対価と交換に体得しました。氏の語るところによりますと殆んどは企業体でのデーター破壊によっての需要であり、個人は数年前に芸大生が卒業制作のデーター破壊に見舞われて、訪ねてきた程度ですとのことで、企業の存亡を賭けての企業負担に耐えうる高価な価格帯の設定と迅速正確性を兼備した世界的な情報産業との遭遇も貴重な財産となり、私の自己過失にも拘わらず家内は、その費用の負担を快諾してくれた。

 このY-EDATEは最近日経にも広告が出ますが、ノンフィクション作家の山根一真さんのお知恵も拝借し、デジタルスパイスのヒントを得たことも大きな反省教訓です。

 誰でもは、総ての事柄に対処する時は、逆日程を立てて、計画的に着実にこなして、集大成を迎えていることで、参考にはならないと思いますが、一年次と二年次に同一数の単位履修計画は、結果的に選択科目担当の緒先生方のご期待を裏切る成果となったことと懸念致しており、重大な反省教訓事項で、自己の能力の限界への挑戦は穂と程ほどにすべきたでした。

5 研究課題は自己責任の極み

 ハワイの海岸には、Warning Dangerous Conditions の掲示板にSwim at your own risk.と記載があります。

 将に、この思想は、自己の責任で選定決定した研究課題を自己の信ずるところに従って粛々と推進することだと思います。

『我この道より、活かす道無し、この道を歩む』武者小路実篤の心境でした。

今後も鑽仰の姿勢に徹して参る所存でありますので、宜しくご指導をお願い致します。

 

以下に前述のword of encouragementを添付致しました。