人間科学専攻  長田 艶子

        2年間を振り返って

       

   

  2年前の4月、希望と不安を抱きながら大学院に入学しました。

 5月に面接ゼミに初めて参加し、自分の研究テーマについて発表しました。ゼミ生・教授から様々な質問、ご意見をいただき、自分なりには満足していた研究計画を根本的に見直す必要性を感じました。でも、具体的に何をすればよいのかわかりませんでした。その後、レポート作成やサイバー輪読会に参加するのが精一杯で、仕事、家庭もあるからと修士論文から逃げていました。

1年目の年が明け、2月の面接ゼミに参加。この時期になってようやく何とかしなければと考えるようになりました。先輩方はすでに修士論文を提出され、1年の発表が中心となりました。私は、今後の方向性を発表しましたが、まだデータ収集するには問題も残っていました。

4月になってようやく始動。データ収集をしますが、思うような結果がでません。結局、11月までデータ収集を行いました。入学時の計画では、草稿ができあがっているはずの時期でした。データの分析、修士論文の作成、焦りは募るばかりでした。

1223日のゼミに参加。修士論文提出期限まで残すところ3週間です。大筋を書いて発表しましたが、自分でも結果、考察に満足できず、教授からたくさんアドバイスをいただきました。完成までは、まだまだ遠いことを実感しました。

年末年始はパソコンと向かい合う日々。論文作成で私が注意したことは、研究の目的、方法、結果、考察に一貫性があるか、ということでした。何を明らかにしたかったのか? どう実施したのか? 何がわかったのか? そこから何が言えるのか? 自問自答しながら文章を作成していきました。とにかく完成させたい一心でした。

こんな私も、面接試問を終え、正本を提出した今、ほっと一息ついています。

これから修士論文に取り組む皆さん、大学院の2年間は、本当にあっという間に過ぎて行きます。それぞれの事情があると思いますので、自分に合った計画を立て、私のように焦ることなく満足できる論文を完成されることをお祈りしています。

最後に、通信制の大学院ということで、孤独なイメージを抱いて入学しましたが、実際は全く違っていました。真邉教授、ゼミの皆さんに励まされ、助けられ、出席率は悪かったですが、ゼミが楽しみでもありました。本当にありがとうございました。また、これからもよろしくお願いします。