総合雑誌創刊当時(大正時代末期から昭和時代初期)は、西欧文明のあらゆる側面の知識が必要とされた。政策の提言、ドキュメント、連載小説など「幕の内弁当」型雑誌が受け入れられ、多くの読者に支持された。しかし、現代では新聞、テレビ、そしてインターネットというリアルタイムでキャッチできるメディアがある。インターネットにアクセスすればたいていの情報はすぐに手に入り、「検索」で知りたい情報も簡単に調べられる。テレビでは、週に一度の政治の討論会があり、最近の政策も生で知ることができる。報道特集の番組も映像でわかりやすく伝えてくる。新聞の社説や解説で事件の背景をゆっくりと活字で読むことができる。今の時代の月刊総合雑誌では、情報の伝達が遅く、中途半端な内容になりがちなのではないだろうか。現代において、もはや総合雑誌は無用である。
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