国際情報専攻  津野 勇一

  「情報化社会における月刊総合雑誌無用論」

     

  現在は、さまざまな雑誌が発刊されている。しかし、月刊総合雑誌となると『中央公論』、『文藝春秋』、『諸君』、『月刊現代』、『正論』、『世界』などがあげられるが、その数は限られている。専門雑誌と違って総合雑誌であるから、多様な人たちを購読者としなければならない。

 無用論を箇条書きにすると、次のものがあげられる。

 

1 現在の社会は情報化社会である。情報はスピ−ドが命である。月刊誌のような遅い情報提供では、目的が達せられない。

2 現代社会における情報提供媒体としては、テレビ、新聞、週刊誌などがあり、いずれも速報性、情報量、内容など、優れたものを持っている。月刊総合雑誌がなくても、これらのもので十分間に合っている。

3 現代社会は、ジェネラリストより、スペシャリストを求めていると思う。たとえ月刊であったとしても、総合であるといろいろな内容のものを入れなければならない。そのため、雑誌の特徴がなくなり、焦点がぼけてしまう可能性がある。総合雑誌よりも専門雑誌の方が有益である。