国際情報専攻  関口 一

     「有用なものは、あくまで有用!残すべし!」

     

 この専門化している世の中にあって、総花的な読み物などもはや無用とのご意見もあろう。豊富な話題が魅力ならインターネット開いてごらんという向きもあるだろう。何倍もの週刊誌を並べて選べば、より自分の好みに合った話題なり、テーマのおしゃべりやら(失礼?)、論文にお目にかかれるではないか。などなど、無用論が聞こえてきそうである。

 
わたしは、どうもあのインターネットのジャンク情報にはうんざりする。検索では絞ってもしぼっても、プルダウン表示みたいにぶら下がってくる。振り落としても、おとしても、やはりいくばくかはぶら下がっている。このしつっこさといったら納豆以上だ。それに比べると月間総合雑誌はいい。飛ばし読みしようが、頭から読もうが,穴から読もうが自由自在、だめだといってぶら下がってくるものなどいない。毎月メインテーマが決まっているのがいい、作者や論者が選別されているのがいい、洗練された文章がいい、毎月新しい発見と出会いがあるのがいい。