青木先輩に栄誉!!

 

 

                                      人間科学専攻 4期生 元木 芳子

 

 

 

 

 

 

 2003年8月3日〜8月5日、平均気温33度、蝉時雨の降りしきる岡山大学にて、第21回 日本行動分析学会年次大会が行われました。講演・シンポジウム・ワークショップ・ポスター発表と参加者の熱気の伝わる企画がたくさんあり、シンポジウムでは大山 正先生の貴重なお話を伺うこともできました。

 

 ポスター発表では、河嶋 孝先生、真邉 一近先生の発表以外に、我らが研究科の修了生・在学生も多数、発表されました。ポスター発表された方々は、1期生−青木 愛弓さん(河嶋ゼミ)、3期生−阿部トモ子さん、渡邊 富子さん、阿部 津江子さん(真邉ゼミ)、5期生−戸田 ルナさん(真邉ゼミ) と5名もの方が、熱気あふれる中、参加者の質問に汗だくになりながら答えておられました。会場は動くことも大変なほど、人があふれかえり、どのポスターの前にも人だかりがすごく、質問は次から次へと繰り出され、発表された方々にとって、持ち時間45分間は、長くもあり短くもある貴重な時間だったのではないでしょうか。

 

 このポスター発表は前半と後半に分かれており、参加者全員に「大会発表賞」の投票券が渡され、各自が「最も優れている」と思った発表に、前半・後半それぞれ一票を投じるという企画がありました。結果は、懇親会の席で発表され、1期生の青木愛弓さん(河嶋ゼミ)が、前半の部で大会発表賞を受賞されました。

青木さんの発表は『キンカチョウにおける雑音を伴う地鳴きと純粋な地鳴きの弁別について』というもので、スキナー箱を使い、純粋な地鳴きと雑音を加えた地鳴きについて、キンカチョウの反応率を弁別刺激実験し、その考察がなされたものです。これが参加者から評価されました。前半のポスター発表は34あり(後半は33)、その中での栄誉です。懇親会出席者からの万雷の拍手の中、青木さんは笑顔で受賞されました。

 

青木先輩の快挙とともに、今回、ポスター発表された修了生、在校生の方々からも終了後に、「自分の研究の曖昧だった点が整理できた。」、「大勢の前での発表は、いろいろな点で勉強になった。」など、自分の研究について再認識し、好影響があったというご意見がありました。

 

さらに、河嶋ゼミ、真邉ゼミからはたくさんの参加者が岡山まで行き、他大学院の方々から、結束力の強さ、親密度の高さ、研究テーマの多様さなどで、驚きの声が寄せられました。通信制とはいえ、確かな絆ができており、よい人間関係が構築できている表れと思います。

来年の年次大会にも、また多数の発表が期待されます。私たちの研究科は、いろいろな意味で「あったか・充実研究科」と、再確認しました。