入学して思ったこと

 

                                                                                         人間科学専攻5期生   本池 隆


 2月22日、妻と二人で受験をした帰り、せっかく東京に来たのだからと「浅草」に行ってみました。妻は初めてでしたし、私は二十数年ぶりの東京でしたので、見るものすべてが初体験でした。「浅草」に行くのにどの路線を使えばよいのか地下鉄が全然わからず、周りの人に聞き、やっとめざす「雷門」に着いたぐらいです。お上りさんの二人は、「仲見世」の店をのぞき込んで、何か珍しいものはないか、と鵜の目鷹の目で土産物を探しました。時間が過ぎるのを忘れるぐらい、観光を楽しんだため、帰りの飛行機は時間ぎりぎりでした。

 東京に行って思ったことは、鉄道がかなり複雑なことです。私たちが住んでいる大阪周辺(私たちは兵庫県尼崎市在住です)は、東京ほど複雑な路線はありません。JRは山手線と同様に環状線がありそれぞれ私鉄に連絡されていますが、絶対的に距離が短く、地下鉄にしても東京に比べるとわかりやすいように思います。各私鉄の路線は京都・奈良・和歌山・神戸の各都市を結んでいますが、多くて3社ぐらいが競合しており、路線も少ないものです。ただ所沢のキャンパスに行くのに、羽田から時間がかかった(約2時間)ため、旅行気分を満喫できました。大阪周辺に比べると、同時間ならば、完全に観光旅行が出来る場所に行けることになります。勉強しに行くにも一仕事、楽は出来ないものだと痛感しました。

 これから、少なくとも2年間お世話になるわけです。所沢に行くことが年中行事となります。妻の場合は市ヶ谷でゼミなので、私に比べると時間はかかりません。比較的時間に余裕がありそうです。

 妻も私も勉強したい一心で(後先を考えず)受験をし、入学を許可されました。こんな充実した期間を与えてもらえたことに感謝すべきだと二人で喜んでいます。しかし、その一方で勉強するためにはお金がいるということに気づき、妻は毎回旅費の捻出に頭を痛めていますが、投資に見合ったものを得ようと頑張ることを誓い合いました。でも二人分の学費の捻出はさすがにきつく、これからしばらくは節約の日々が続きそうです。「学割」ならぬ「夫婦割り」なんてのはありませんかねえ?