修士論文を作成し終えて
人間科学専攻3期生 作宮洋子
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大学院修学の二年間も終わりに近づいてきています。 論文作成の過程において、励まし指導してくださった指導教官の河嶋教授、大学職員の方々、アンケートに協力していただいた地域の対人専門職の方々にお礼を申しあげたい気持ちでいっぱいです。本当にお世話になり、ありがとうございます。 論文作成は、復路のない登り坂の道路を、初めはゆっくりと、そして、少しずつスピードを上げながら、最後はエンジン全開でゴールにたどりつくレースに似ていると思います。 振り返ると、論文作成までの道程には大きな三つのステージがあったと思われます。その最初のステージは、一年次の河嶋教授のグループゼミまでであったと思います。9月に藤沢市の日本大学湘南キャンパスで開催され、一年生は自己の課題に関する先行研究のプレビュー及び今後の研究計画を発表しました。 次のステージは翌年のゼミまでで、8月に大学の軽井沢研修所で開催され、二年生は自己の研究の進捗状況を発表しました。一年から二年までの一年間に、研究の具体的実施方法を再計画し、仮説の設定、調査項目の決定、調査票の作成、プレテストの実施、調査票の再検討・修正、調査施設への依頼、調査の実施、回収、回収したデータの入力、集計などでした。第二ステージは時間との競争でした。研究計画を自分で実践に移していかなければ調査は出来ないため、自分で決めた計画はとにかく実行するようにしました。調査の回答数をできるだけ多く得たいため、大学の先輩や母校、子供の卒業した学校、知人などに調査の趣旨説明をし、あらかじめ調査内容をお見せするなどして承諾をもらいました。調査回答の獲得は相手の協力が得られなければならず、自分が努力することでは得られないため、一連の作業の中で何よりも大変だったように思われます。回収した調査票は郵便が届いた日の夜にすべて設定したエクセルの入力表にデータとして整理するようにしていきました。入力後の集計処理は単純集計・クロス集計は順調にいきました。集計の半分位を終え、軽井沢ゼミに持参して結果説明に用いました。 第三ステージは軽井沢ゼミの後、9月から1月提出までの間で、この期間は期間的には短いが多くの処理作業とその迅速性を要し、ハードな期間であったと思います。軽井沢ゼミの後、計画していた集計テーブルを整理し、9月末には簡単な検定計算式を作成して、結果整理はほぼ終えていました。しかし、『すべてがわかる アンケートデータの分析』『多変量解析ガイド』『すぐわかる多変量解析』『心理学研究法入門』『図解でわかる多変量解析』『すぐわかるExcelによる多変量解析』『基礎 統計学ハンドブック』『ホントにやさしい多変量統計分析』・・・などの統計の本を読んでいくうちに、ソフトを用いて検定計算や多変量解析についても実施してみたくなりました。そして、エクセル2002の導入によりアドインソフトを使うことを試みました。何回か使用するうちに、自己のパソコンが操作不能になりました。その後、大学の貸与マシンも動かなくなって、ヘルプデスクに修理を依頼しました。最終的には、多変量解析ソフト,アドインソフトを自己のパソコンにインストールすることに成功したのですが、この間約二週間は機械が使えない状態で、メールの送受信ができないことを本当に不便だと痛感しました。幸い、ヘルプデスクの方の御配慮により過去のメールの記録だは残しておいていただくことができたので本当に助かりました。基本的には、パーソナル2000にはエクセル2002は基本的になじまないとのことでした。この時点で11月の中ごろでした。二台のパソコンはほぼ買ったときの状態になっていましたが、その後はフロッピーに残っていたデータをかき集め、足りないものは作り直し、ソフトを活用してひたすら分散分析とをしました。 年末年始の休暇の家事は最小限に止め、自分の思いどおりに研究に打ち込むことができて、今までで一番良い休暇となりました。 論文が完成し、現在、しばし小休止と言ったところですが、目標をなくした寂しさもあり、止まることなく、次の目標に向かって歩き続けたい、機会があったら統計学を学びたい、etc・・・との希望もあり、率直に言って複雑な心境で過ごしています。 (終) |
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