修士論文は現在の自分!

                                                     

                              国際情報専攻3期生  柏倉 淳宏

                  1. 自己紹介

 私は在学中に定年を迎えた元サラリーマンです。IT革命に関心があって、本大学院に学び、パソコンを通じていろいろな情報のやり取りからインターネットでの取引まで自由に実体験をすることができました。修士論文のテーマは「電力自由化における廃棄物発電の現状と課題」です。サブタイトルを、「仙台市の廃棄物発電から」として、仙台市への提言という形で結論にしました。

2. 修士論文テーマ選定理由

 修士論文テーマは、自分の仕事に関係するものです。 だからといって、あまり大きいと書き切れないので絞り込みが大事と教えられました。五十嵐教授からコミュニティーに関わりのあるものがよいとのヒントを頂いて「廃棄物発電の現状と課題」としました。何しろ「厄介物のごみ」を「資源」として活用しようという発想です。電力自由化のなかで廃棄物発電を環境ビジネスとして育てるためには先ず発電効率を高める技術力と民間活力を組み込んだ経営力が必要です。そして発電した電力を自由に融通する電力取引所が不可欠になります。
 環境ビジネスが軌道に乗れば、住民のごみに対する意識が変わります。廃棄物から有価物が生まれ収益を発生します。全国規模で実施されれば大きな雇用を確保できます。そしてこれは立派な国産エネルギーです。さらに産業廃棄物不法投棄問題も産廃平野も解決できるでしょう。

3. 資料がなければ論文は書けない

「自分のやってきたことを修士論文にまとめてモットモットプロになってもらいたい。 私は必死になって(ゼミ員の)情報を集めています。 ゼミ員は相互に頼りあってもらいたい。」と話された五十嵐教授の言葉を思い出しています。
「調査は足、情報はコネ」というのも、五十嵐教授の口癖です。はじめの頃は極めて常識的に聞いていましたが、この言葉は教授の実体験のなかから醸し出された迫力に満ちた説得力のあるものでした。いざ、情報収集といっても特別なコネがあるわけではなく、どこに行ったらよいのか解りません。「情報はコネ」の可能性を信じて旧知を訪ねました。久し振りで会ったことも幸いし、実によく対応してもらえた。 また、ある時は私の知らなかった新聞情報を取って置いてくれたり、さらに実務者を対象にした専門的な講習会の案内まで頂き業界の最新情報に接することができました。情報収集の貴重な体験になっています。

4. 修士論文は現在の自分

 修士論文は情報をくれた友人に御礼の気持ちで持参しました。今の気持ちはどうかと聞かれました。私はこれから少しでも実務に通用できるものにできればと願っています。
また別の友人からは生ごみのリサイクルの情報がきました。こちらは「発酵の力で土作り」です。 電話で直接見学のアポイントを申し込みました。いろいろな形で情報は展開してきますので大切にしたいと思っています。
                               以上