海外個人旅行&スイス・グリンデルワルトのお勧め


                                                      

                              人間科学専攻4期生   岩崎 笑子

                    この電子マガジンを読まれる方の背景を推測すると、きっと皆様の旅行経験の方が豊富で慣れておられ、今更ながらと思いつつも、私の一番のストレス解消法である海外旅行についてお話してみたいと思います。

 私の会社周辺や友人の中では安い、安全、そして移動や食事を手配してもらえ楽であるために、ほとんどの人がパック旅行を選んでいるようですが、手間がかかってもそれでもやっぱり海外旅行は個人旅行がいいです。さまざまな失敗によるカルチャーショックは忘れられない思い出として鮮明に残るのでやめられないのです。私の個人的失敗はともかくも、これまで2度訪れ、そしてまた必ず行きたいと考えているスイスのグリンデルワルト村の魅力を写真とともにお伝えできればと思います。 

  私がグリンデルワルト村にはまってしまったのは、山というと真っ先に登山が思い浮かび、過酷で厳しいイメージがあったのですが、ここは登山電車でスコーンと頂上(ユングフラウヨッホ)に登れるのです。しかも夏の天気のいい日には雪の照り返しにより、少し汗ばむ感じでもあり、初めて訪れたときは高度3454mのところへやすやすと登れたこと、そしてその絶景に感動しました。以前、スイスは夏でもスキーができると聞いていたのですが、そのときは「ふうーん」ぐらいにしか受けとめていませんでした。



 まさに"百聞は一見にしかず"です。日常と違う風景を前にして自然と顔がほころんで、誰かまわず傍にいた人とお互いニコニコと笑顔をかわしてしまうのです。富士山の頂上もそうですが、飛行機からの景色とは違い、まさにライブで雲をはるか下に見下ろすという経験はとても爽快です。(ただ、人によって高山病にかかることがあるので、気をつけて下さい。)


  また、ユングフラウヨッホでは世界各国から観光客が集まってくるので、自然と写真を撮り合ううちに、アフリカやオーストラリア、インド、ブラジルなどの様々な地域の人達と挨拶やちょっとした会話を交せるのも貴重な体験です。そして、もし今後訪れる機会があれば、頂上からそのまま登山列車で降りてしまわずに途中下車して、トレッキングを楽しんでください。

 

 天気のいい日を選べば険しい山肌を横目に、山の中腹からふもとの村まで一望でき、すがすがしい開放感と昔見たアルプスの少女ハイジの世界のように、山すそまでひと駆けで駆け下りられそうな力強い衝動が湧き上がってくるのです。

 

 このコースは少し年配の方には急勾配でやや難ですが、グリンデルワルト村とその反対に位置するヴェンゲン村、ミューレン村の周辺からさまざまな難易度のトレッキングコースがあり、一時間〜二時間以内のコースを選べば、すがすがしい山の空気と壮大な山の風景を楽しみながら、初心者でもゆっくり無理なく完歩できます。

 

 山歩きの注意は、朝晴れていても、突然厚い雲に覆われて雨に見舞われることが頻繁にあります。ですので、防寒装備はしっかりと、また、霧で先が全然見えなくなることがあるのでその際は近くの小屋に避難したり、しばらく動かずじっとして明るくなるのを待つほうがいいでしょう。霧やもやに囲まれるのもあっという間ですが、視界が開けてはるか遠くの連綿とした山の展望が眼前に開けるもの早いので本当に山の天候の移り変わりにはびっくりします。それがまた雄大な自然の魅力でもあるのですが...


 グリンデルワルト村を含むユングフラウ地方の山の魅力をうまくお伝えできたか疑問ですが、歩いたり運動が嫌いな人でもその景色の素晴らしさについ足運びが軽くなったり、山の新鮮な空気で体中の細胞が生き返るような(ちょっと大げさかもしれませんが)、そんなエネルギーの充填をするために訪れてみようかと興味を持って頂けたら幸いです