思いのほか月日は早く流れます





国際情報専攻2期生・修了 橋本信彦

思いのほか月日は早く流れます。IT社会創造研究会も、発足から半年です。

この半年の研究の流れ

最近のITの発展と共に、社会構造は加速度的に変化してきており、これからの情報化社会は、経済分野はもとより、福祉・医療、教育など広範囲に、そして国民の実生活の深部まで、IT技術により浸透、そして構築されていくと考えられます。そこで、私達はどのように情報化社会を受け入れ、そしてそれを私達の生活にどう取り入れるか、さらに効率的なITに関する基盤整備をどのように行うかなどを考えていく必要があると考え、以下のキーワードをもとに考察を進めました。

▼ ネットワーク

高度情報化社会は、ネットワーク時代の到来とともに、いま、本格的にはじまろうとしています。研究会では三浦氏がI「T社会の創造に向けて」と題して、「私は自治体のネットワークを住民に開放し、住民が特定の目的を持った仲間、(Special Interest Group)と構築する、バーチャルコミュニティと現実のコミュニティの相乗効果による新しい社会の創造を考えている」と会誌1号から、その研究を進めています。

▼ 情報技術とその運用

「これは確かに、正しいようにも思える。しかし、よくよく考えて欲しい、情報を公開することは相手に対して、公開した情報を提示するだけではなく、解りやすく掲示するのが本道なのだ。それがIT社会におけるサービスの本質ではあるまいか。情報公開は官が行うサービスの大きな柱である。これが無くしては今後のサービスの未来を語ることもできまい。官のサービスはどうも、「最初に自分ありき」である。これを受益者に移行し、「最初に受益者ありき」になることが、もっとも必要なことではないだろうか」研究会村上氏の、会誌第2号ペーパーからの抜粋です。氏はどんなにすばらしい技術でも、その運用に間違いがあれば意味をなさないと、技術の前に存在し、最も必要と考えられるリテラシーについて研究を続けています。

▼ 情報化社会への構え

社会構造の変化に、私達がどのようなスタンスを持つべきか。その当りにポイントを置き研究を進めています。以下は電子マガジン第7号より「未来のパンセ」と題して橋本が続けている小論の抜粋です。

「得られた情報を、いかに加工整理をしてそれぞれの知とするかは、各々の学習程度で差がつきます。独善を恐れずに断言します。ITによって変わるのは社会ではありません。我々個人の意識変化による個別化された環境変化です。つまりIT革命による社会の変革とは、そしてその享受とは、つとめて各々自身の学習努力がその結果となるのです。このことは社会という殻の中で、のほほんと受身の生活を続けていくかぎりにおいて、我々のその享受が、最低限のインフラ利用にとどまるということをも示唆します。」

サークルとしての活動が納得のいくものであったか、成果はいかなものか・・・・結論はもう少し先に延ばしたいと思います。もちろん批判はお受けしましょう。なお、サークルのホームページにて、日々のIT社会情報をお知らせしています。毎日の更新です(土曜・日曜・祭日を除く)。これは胸をはって自慢いたします。どうぞご覧ください。