国際情報専攻 楢崎政志

「大衆迎合と倫理観欠如の総合雑誌」

 総合雑誌が氾濫している。しかし、それらの雑誌も売らんが為の読者迎合的記事の寄せ集めに他ならない。一体何が総合的な物の見方や、オピニオンリーダーの役割を担っているというのか。一部の雑誌の如くは文化人と名のつく人達の代弁者に終始している。こんな偏向的な編集方針に読者は翻弄されている。多くの善良な市民をも毒してゆく。日本の将来が心配で堪らない。
 総合雑誌は、記録や資料の保持、また隣接諸科学と提携して拡張の高い論文を提供するというが、スピードと多様な読者の要求に限られた紙幅で応えきれない。それに情報提供は何も文字でなければならないということはない。  マクルーハンは言う。「メデアは"何かを気づかせる"というより、"何かを起こす"媒介物でなければならない」。記録保存の図書館のような雑誌は無用。