国際情報専攻 村中朋之

「歴史の「語り部」たれ」

 メディアの発達は、情報入手のスピードを飛躍的に向上させた。しかし、それはまた情報消去のスピードをも向上させてしまった。同 時に価値観の多様化は、情報需要を細分化している。すなわち、マルチメディア時代の情報は、「必要量を必要時にのみ使い捨て」すれ ばよい。
 このような「コンビニ」感覚時代に、総合雑誌のような「重厚長大」型媒体の存在意義はあるのだろうか。
 ある事実についての当事者のコメントに、「全ては後世の歴史家が証明するであろう」というのをしばしば耳にする。歴史の評価は必 ずしも急を要するものではない。また、断片的な側面からなし得るものでもない。
 まさしく「総合雑誌」こそが最適ではないか!