〜新しいコミュニケーションの方法〜
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真邉ゼミでは5月より、サイバーゼミ機能を利用したサイバー輪読会を開催している。当ゼミは心理学を研究するゼミであるが、多くの1年生は正式に心理学を学習した経験が無い。そこで真邉先生のご提案により、1年のゼミ生で分担を決め、オンラインで心理学の基礎となる本を半年かけて読む輪読会を、真邉ゼミ全体で進めていくことになった。 また、真邉先生のご提案で、録画されたものを心理学に興味のある方に公開する運びとなった。当然私たちは戸惑い、発表のつたなさを予測し恥ずかしく思った。が、研究者(と呼ばれたいなぁ・・願望です)たるもの、新しいことに挑戦すると同時に、志を持つ方の助けにもならなくてはいけない。かくして公開をすることに同意した(しぶしぶ?)。
原稿執筆時点までに、ヘルプデスクと真邉先生に多大なご迷惑をかけつつ、サイバー輪読会を4回開催し、4人が発表した。ここまでゼミ生が感じたことをまとめてみる。
慣れないから大変という意見が多い中、「止めよう!」という意見は全く出なかった(出せないだけ?)。それより「オンラインでも皆に会えるから楽しい」というポジティブな意見も多く、実際に空間的に一緒にいるというのは何ヶ月ぶりという場合でも、意識の中ではもっと近しい存在であることを感じている人間が多かった。端的にいうと「結構仲良し」になっている。サイバーゼミをコミュニケーションの観点から見た場合は、まずまず成功といえるだろう。
サイバーゼミは新しいコミュニケーションの方法である。上記の「とまどった点」を見ていただければお分かりのように、コンピュータの操作やCentraのプログラムの仕様のような新しい知識を必要とする。会話や質問のタイミングにも新しいルールが必要だ。すなわち現在の問題点は、利用者側の知識の無さに収束するものが多い。しかし、会社や学校などの現実世界でも、新しい場に出て行ってコミュニケーションを図るためには、その場に応じたコミュニケーションのための新しい知識を習得する必要がある。それを考えると、現在の問題点は乗り越えていけないほどではない。従ってこの機能は利用できるはず。利用しない手はない。
新しい方法だけにコミュニケーションの完結度は100%に至っていない。また、ゼミ終了後に問題に気付く場合もある。それを補うのがゼミ内メーリングリストである。「お疲れ様」のねぎらいの言葉に加え、聴いている側の「こうして欲しい」という希望、「こんな本もあるよ」という2年生からの情報、「実施するときはこんなことに気を付けるといいよ」というような発表経験者の注意点。その場で出てこなかった意見も多数出てくる。ゼミ生は自然にサイバーゼミとメーリングリストで、コミュニケーションを取るようになった。
真邉ゼミでは、現在のサイバー輪読会に加えて、サイバー討論会・サイバー講義・サイバー茶話会(先生抜きで自由な発話をする)を企画している(先生が・・)。これをお読みの皆様も、是非とも研究に、ゼミの人間関係の円滑化に、論文作成に利用していただきたい。「結構いいかも」そんな心の声が聞こえるはずである。
トップページの中央上の「サイバーゼミ」から、私たちの拙い発表を見ることができる(見たくない?そんなことを仰らないで・・)。ちょっとだけお時間をさいて覗いてみてください。残念ながら現在は、サイバーゼミの全ての記録を見るのは、大学院生のみの特権である(大学院に入ろう)。
質問や感想、罵倒、表に出せないゼミ生の心の叫びを聞きたいという方は、是非ともメールをください。遅くなっても必ず返事をいたします。
ヘルプデスクさん、いつもいつもありがとうございます。サイバーゼミはヘルプデスクさんのご協力が無くては、実施できません。そして読んでくださった方、ありがとうございます。これからも真邉ゼミをよろしく!
文責:人間科学専攻4期生 菅宮恵子(真邉ゼミ)
2002h20@gssc.nihon-u.ac.jp
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