国際情報専攻 高田 忍

「新聞有用論」

 新聞を「紙に印刷されたもの」と定義すると、昨今のIT普及率の目覚しい発展や今年の8月実施の「住基ネットワーク」により今後ますますのITの普及が予測される現代においては新聞無用論が台頭している。それらの大部分は、インターネットがある、資源の無駄といったことを主張している。たしかに現在のままの形態で、同じような発行部数を維持することは不可能であることは疑う余地はない。しかし、いまだにいつでもどこでも完全にパソコンを思うように使用することは不可能であり、持ち運びの利便性は新聞に分がある。また切抜きなどによる利用者もかなり存在しており、パソコンを国民全体が使えるようになるには今しばらくの時間が必要だ。
 いずれにせよ現代における新聞は大きな存亡の岐路に立たされており、広告の充実や小型化によるさらなる利便性の追及など存在のための長所を生かした差別化がせまっている。