国際情報専攻 児嶋寧代

「情報デバイドとの競争」

現代では、デジタル化やバーチャル化が進むことで、今の存在価値が問われてくるものがたくさんある。その中で産経新聞夕刊廃刊にみられるように、新聞に対する環境も大きく変化してきている。その基盤には、一つにパソコン普及率が60%を超え、インターネット等での情報収集が簡易になったこと。二つめには、メディアの変化が進んでいることが挙げられる。

例えば、お金の歴史では、物々交換だった時代から石や金・銀へ、更にお金という概念に発展、それが印刷技術の進歩で「紙」になり「カード」になり、今後は「本人認証」だけでも可能と、どんどん軽く薄くなってきている。このように経済が発展していくと同様、かわら版からスタートした新聞も同じことだ。

新聞は、保存性、記録性に優れ、1部を家族で見れる利便性はあるが、ネット時代進行ともに、新聞はお金のように形を変えていき、無くなっていくことは必然であり、環境面においても無用である。