国際情報専攻 原口岳久

「じっくり考えるための新聞」

 インターネットが発達した今日においても、紙に書いた新聞はやはり有用です。
 ネットを使えば、居ながらにして様々な情報を速やかに入手できます。速報性という点からは、一日に二度しか発行されず、また印刷や配送に時間がかかる新聞の価値は相対的に落ちてきていると言えるでしょう。
 しかし、日に二度しか発行されないゆえに、新聞の記事は、ポイントを整理してよく纏められています。それを手に取り、しっかりと目を通すことで、読者はじっくり考えながら事象を理解してゆくことができます。思考を深めながら情報を咀嚼できることが、紙に印刷された新聞のメリットなのです。マウスをクリックしながら見る画面の文字は、どうしても表面的にしか頭に入ってこないものですし、即時的に流される情報は内容が浅いものになりがちです。
 朝、新聞を手にとって、じっくり考えながら世の中の動きをチェックする習慣は、今後もなくならないでしょう。