「福岡で第1回研究会を開催しました−経営研究会からの報告」
| 国際情報専攻3期生 立石佳代 | 

経営研究会は、経営環境が大きく変化している国内外の企業、自治体、その他の組織体の経営課題を会員相互間で幅広くかつ多角的に研究し、理論的・実践的知識の向上を図ると共に、対外的にも働きかけ、広く社会に貢献することを目的に、本年4月に設立した新しい研究会です。
 5月18日・19日に、第1回研究会を福岡で開催しました。五十嵐雅郎教授の講演会には、研究会会員他、地元企業の経営者ならび幹部を中心とした多数の方々が聴講されました(合計40数名)。研究会「テーマ:最近のわが国企業の海外現地生産」では、五十嵐雅郎教授と修了生の西牟田邦彦氏の研究発表があり、熱心な出席者から次々と質問が寄せられました。
 今回の第1回研究会は大成功でした。福岡在住の国際情報専攻3期生 森野滋氏、4期生 西島宏徳氏に、会場の提供から、外部へのPR、準備と運営等、多大なご協力をいただきました。心よりお礼申し上げます。


次のスケジュールで行われました。  
5月18日(土)14時〜16時  講演会
 司会    西島宏徳氏
 開会挨拶  森野滋氏 (参加者各位への挨拶と第1回研究会開催の目的) 
 講演会  演題「経済・金融の見方・考え方」
 講師  日本大学大学院総合社会情報研究科 五十嵐雅郎教授
 内容:T.経済の見通し
        1.米国経済回復による輸出増加が、唯一のプラス材料
        2.2001年、2002年とGDPはマイナス成長
        3.雇用環境不味で消費低迷続く
        4.国内設備投資は低下一途
        5.財政は既にパンク状態…公的部門のリストラが急務
        6.企業業績回復は一時的…日本の高コスト体質から国際競争力不足が明白に 
    U.金融見通し
        1.インフレ期待、円安期待の中で、デフレの長期化
        2.銀行の不良債権処理進まず…マネーの供給過剰から円資産離れの動きも
        3.インフレ懸念がでれば、長期金利は急上昇へ
        4.ペイオフで金融機関の選別進む
        5.自己責任の時代…個人・企業・公共各セクターとも試練期続く
        6.自衛のための資産運用…分散投資
    V.質疑応答
 閉会の辞  経営研究会会長 石井忠史氏
          (参加者各位へのお礼と日本大学大学院総合社会情報研究科のご案内)
16時10分〜18時 研究会
 テーマ:最近のわが国企業の海外現地生産
     (発表順より)
    「日本企業の海外現地生産における現状と課題
           〜エレクトロニクスメーカーを例として」 修了生 西牟田邦彦氏
         ・     マレーシア、中国の海外現地生産の現状と生産・技術移転の課題
         ・     日米中における生産システムの国際比較
         ・     CIO(最高経営責任者)の役割と組織
         ・     情報活動の統合化とグローバル製造体制の構築
         ・     製品開発基盤の強化
    「タイヘの直接投資」              五十嵐雅郎教授
         ・     タイの経済
         ・     日本企業の動向(タイへの進出)
         ・     中国と比較してのタイの投資環境
※五十嵐雅郎教授は、5月初旬にバンコクJETRO、BOI等、現地調査をされました。
18時30分〜 福岡市内で親睦会
5月19日(日)午前  経営研究会の今後
          ゼミ
| 院生、修了生の参加者 | |
| 西牟田(修了生)、 森野・ 石井・ 柏倉・ 花岡・木村・ 宮内・末木・松村・立石(3期生)、 西島・江口・柳澤(4期生) 敬称略 | |
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