国際情報専攻 柏倉淳宏

「総合雑誌は社会のオピニオン・リーダー [雑誌有用論]」

 総合雑誌には社会をリードしていく役割がある。われわれの生活している社会は毎日大きな変化をしながら発展生成してきた。良い時代、悪い時代も人類はたくましく生き続けてきた。一国のまたは世界の様々な出来事に対し正しく対応できた社会は繁栄し、それに失敗した社会は大きな犠牲を余儀なくされてきた。その采配を握り、リードするのはもちろん政治家であるが、その他各分野・分野におけるリーダー達の意思と決断である。

 現在、わが国に於ける意思決定は民意を反映できる仕組みになっている。だから民意をリードする情報は的確なものでなければならない。そのために「言論の自由」が尊重され、誰もが自分の意見を自由に表明できる社会を作ってきた。そのような社会の中での総合雑誌の担う役割は大きい。かつて、田中金脈の「ロッキード事件」を世に問うたのは総合雑誌の『文藝春秋』であった。将に総合雑誌は、社会のオピニオン・リーダーなのである。