国際情報専攻 藤原幸博

「誰のための総合雑誌か?  雑誌無用論より」

 総合雑誌は、長い歴史と伝統を重ね、多くの日本人に親しまれ、特に戦後の
激しい社会情勢の変化に、時代のオピニオンリーダーとして、その時々の
日本の言論をリードし、また、問題提起の役割を担ってきた。
 しかし、今総合雑誌は、高度情報化社会や国際化、少子高齢化等の問題を
抱え、歴史的ターニングポイントに差しかかっている。
 そこで、私は、無用論の立場から以下述べてみたい。

  1. マスメデの多様化

    新聞、雑誌、テレビ、ラジオ、インターネットなどが広がり、読者が
    必要によりそれを選択する時代となり、特に総合雑誌を必要としなくな
    った。

  2. 少子高齢化と活字離れ

    人口の減少により、絶対的に読者が減じると共に、パソコン世代の活
    字離れは、ますます進み雑誌の衰退は避けられない。

 以上の理由から、現状では、総合雑誌が淘汰されるのは、時代の趨勢で
あり、紙面など大胆な改革は、避けて通れない。