国際情報専攻 末木国嗣

中国にとって望ましき米国

「世界合衆国がお望み?」

中国は民主化を推進すべきであると米国から指摘を受けることがある。しかしながら米国は中国の内情をどこまで把握し理解してそのような発言をするのか疑問である。

確かに過去の一時期には民主化にはほど遠いような事件もあっただろう。しかしそれは改革の一過程であり、現在では市場経済制度を導入し経済の改革・開放をすすめている。また先進国と対等に勝負できる労働力や経済力も十分にある。ただ政治体制が社会主義であり共産党がこの歴史ある中国を取りまとめているのが現状であり、このことに米国から改めろというような指図は受ける必要性は見当たらない。

多分米国からすればわが国は軍事力からみても脅威であるかもしれないが、これはあなた達米国とのバランスを考えれば何ら問題はないと考える。また先進諸国からみれば人権問題でも遅れていると思われるかもしれないが、我々はあなた達の考える標準とは異なることを認識すべきだ。中国の歴史は中国人が創っていくことを米国は理解すべきだ。


米国にとって望ましき中国

「世界標準のススメ」

中国は米国にとって脅威な国である。

社会主義が世界的に崩壊しつつある中でなんとか社会主義体制を維持している中国だが 経済では市場経済制度を導入し、経済の改革や開放を進めている。経済特別区なるものを設置し優先的に行い外資を誘致し、共同経営を通じて技術が中国に蓄積されつつある。米国やその他の資本主義国は中国人の勤勉さやエネルギッシュな部分は大いに利用したいところであろう。

経済大国であり常に世界のリーダーとして君臨してきた米国としては中国の経済成長に脅威を感じざるを得ない。市場経済が進めば市民の欲求は大きくなり、中国共産党としてどこまで対応できるかという疑問点はあるが、順調な経済成長の事実は否定できない。今年はサービスや知的所有権を含めた貿易を統括するWTOへの加盟も予定されている。

そこで中国には所謂世界標準というものを理解して頂くと同時に情報開示することで米中両国の共存共栄を計りたい。