国際情報専攻 小島木四男

中国にとって望ましき米国

「世界の良き友、中国に」

現在の中国は、市場の閉鎖、人権の抑圧、そして軍事力の脅威という問題について改善あるいは指針の転換をすべきである。

<市場の開放について>
近年中国は、アパレル製品に始まり家電製品に至るまで、安価な労働力をバックに世界中に販路を広げているが、輸入に関しての市場は非常に閉鎖的である。WTOへの加入をきっかけに輸入規制をはずし国民への利便にかなう輸入をすべきである。市場を開放すべきである。

<軍事力の削減について>
中国は世界に対し、核の脅威を与えており、核不拡散を推し進める意味で、 核実験と核の国外移転を絶対に停止すべきである。

<人権問題について>
中国は全ての事柄に対し内政干渉と言うが、特にその中で人権問題、武力による国内外への鎮圧または、行使、言論の自由そして出国の自由さらに情報の開放と国民の情報収集の自由を保障すべきである。


米国にとって望ましき中国

「中国は隣国への軍事的脅威を払拭せよ」

中国は今秋WTOへの加盟,2008年のオリンピック開催と矢継早に国際社会の一員として桧舞台へ舞い出ることになり,誠に喜ばしい事である。特にWTO加盟は一定の国際ルールに従って中国市場経済が国際的に開放され,アメリカにとっても,他の自由主義諸国にとっても,歓迎すべきことである。

<台湾問題について>
わが国は、歴史的に見て一つの中国であり時の大統領「ニクソン」もそれを認めている。だが現在、台湾に武器の輸出を含め、あらゆる軍事的物資を輸出し ている、世界のリーダーとしての自己矛盾に気が付き武器の輸出を停止すべきである。

しかし,中国の軍事力の強化は,隣国並びに 自由主義諸国にとっては,脅威を与えるものの何ものでもない。中国国内では,チベットや四川省等において,軍事力を背景に望ましからぬ中国国民,特に僧侶や知識階級を捕縛して辺境の地へ移動させていると聞いている。 東アジア随一の軍事力を背景に台湾海峡や南沙諸島において,殊更に緊張を高めている。

すでに核並びにミサイル保有国であり戦争抑止効果は充分に達成しているのであり,膨大な軍事費の出費の一部を経済格差のある内陸部の経済発展の投入に努めれば,どれだけ貧富の格差が解消出来る事かはかり知れない。