院生交遊録
「熟年三銃士 その後」
国際情報専攻 三浦 悟 |
電子マガジンパイロット版掲載の「院生交流録『我ら熟年三銃士』」で“日本大学工学部もある郡山市に大学院生が交流できる場を作りたい” と書きましたが、その手始めとして熟年三銃士はこの一年、郡山市でみっつの講演会を企画しました。
これは三銃士のひとり星 亮一さんが専務理事をしている異業種交流会「MBA21」の場を借りて総合社会情報研究科の先生による講演と懇談の機会をもうけたものです。
その一回目は昨年6月20日にホテルプリシード郡山に近藤大博先生を迎えて「笑われる日本人」をテーマに講演いただき、地域の方々にとっても大変興味深い外国ジャーナリストの見る日本を実感してもらうことが出来ました。後に若い聴講者から感想文をメールでもらう反響もありました。近藤先生は本講演を主題とした『国際化時代の陥穽』を「日本大学大学院総合社会情報研究科紀要」(創刊号)に掲載(p97)されております。
年が明けて本年2月20日には五十嵐雅郎先生を郡山ビューホテルアネックスに迎えて「日本経済再生の処方箋」のテーマで低迷する日本経済が今後どう向かって行くかについて講演いただきました。景気低迷の中で地域経済活性化に取り組む地元経済人たちにとっては大変好評でした。五十嵐先生はこの講演で小泉政権が掲げる「構造改革」を既に提起しておりました。先生は5月19日の総合社会情報研究科公開講座でも本テーマを取り上げており聴講された方も多数いることと思います。
さて第三回は5月25日、ホテルはまつで乾 一宇先生に「プーチン政権下のロシア情勢」を講演いただきました。昨年9月のMBA21例会で乾先生とはかつて同僚でもあった杏林大学の平松茂雄先生の「中国の海洋戦略」を聴きました。アジアを中心とした国際情勢に注目が集まる時だけに、最近ロシアを視察してきたばかりの乾先生の話と、持参した現地資料に多くの興味がよせられました。特にプーチンの対日外交と今後のロシアに対する日本の動向について感心が高まりました。
講演会の後には講師と聴講者との懇談会が待っています。
テーマに対する意見交換や我ら総合社会情報研究科の話題に花を咲かせ、「次ぎはあなたが受験する番だ。」などという話も出てきます。
もちろん引き続き熟年三銃士がハッピーアワーを用意しています。
三銃士の長老望木昌彦さんは昨年藍綬褒章を受章されました。県議としての議会活動や教育をはじめとした多くの活動に多忙ですが、講演会には必ず顔を出してくれるばかりでなく、福島大学大学院生を参加させるなど輪を広げてくれています。作家として次々作品を上梓する傍ら講演活動に余念の無い星 亮一さんは院生初のサークル「歴史研究会」で講演したテーマを引き下げていよいよ所沢での公開講座に登場します。
こうした先輩と共に今年こそは講演会だけでなく、先生方や院生に参加いただく大学院生の交流の場を郡山に作りたいと考えております。
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