国際情報専攻 山田 佳男

日本語の現状と将来

「ワープロがもたらすもの」

ワープロを早くから使い始めた詩人や作家がこれに対して違和感を感じ、捨て始めた。と筆者は言う。はたして今後、詩人や作家からワープロは無くなるのであろうか。私はなくならないと思う。

筆者は、文字変換筆をワープロにたよると思考の滑らかな流れ、展開が妨げられる。文学賞の応募作は「本人自筆に限る」とすれば云いという。

現在、万年筆、ペン等で文章を書いている人達も、前世代の方から万年筆、ペンを否定されたことであろう。墨を磨れ、墨を磨り精神を集中させ、頭の中で文章を整理してから文章にとりか係れといわれたのではないか。

ワープロは今まで以上に文章作成というものを広げ、大きな可能性を生むことができる様になった。従来に無い作品もワープロを通じ生まれてくるに違いない。私はワープロから誕生してくる新しい作品を楽しみに待っているのである。