国際情報専攻 大嶋 一慶

日本語の現状と将来

「カタカナ」で煙にまくな

最近、「カタカナ」言葉をよく耳にするようになった。「リベンジ」(復讐)等は、テレビコマーシャルで流行した一つである。これらの流行により「カタカナ」言葉は、世間でも広まり、いつの間にか氾濫している。

IT革命には「インフラ」の整備が必要であると某政治家達は口を揃えて言う。確かにそうである。しかし、この「インフラ」という意味をどれだけの人が理解できるのだろうか。また、スローガンのように言っている政治家本人達もどれだけ理解しているのか疑問である。

カタカナ言葉等の造語を口にする場合、聴衆及び自分への理解も含め説明が必要なのである。「リベンジ」が流行語となったのは、テレビコマーシャルの画面により十分にこの造語(英語に起因)に説明がなされているからである。

キーワードとなる名詞の説明を十分に行い、その言葉が示す意味を適確に伝達することは、正しい日本語の伝承に一つ貢献するであろう。